典型的なベッドタウンで、高齢者が静かに過ごすのに最適

埼玉県南部に位置する志木市。
毎日、都内方面へ向かう住民がかなり多く、典型的なベッドタウンといえます。
もっとも、さいたま市のすぐ南にあるため、さいたま市内へ通勤・通学をする住民も混在するという状況となっています。
いずれにしてもかなり狭い都市で、人口も多いとは言えませんが、住宅地と商業施設が発達しており、人口密度が高いという特徴があります。
駅の近辺に出向けば、必要な物資は何でもそろうという利点に恵まれています。
その一方、市内にはまだ近郊農業などが行われている場所も少なくありません。
また、柳瀬川や新河岸川の沿岸には、美しい風景も多く残っており、散歩に適した場所に困らないという利点にも恵まれている都市といえます。
県内には、過疎化が進む自治体もありますが、志木市はロケーションなどの理由からいまだにベッドタウンとしての役割が強く、宅地の建設が近年も活発に行われています。
人口は1990年代に、成長スピードが落ちかけていたものの、今世紀に入ってからまた伸び方が激しくなっています。
高齢化率は、2010年には19.4%と報告されており、全国平均より低い結果でした。
2023年の調査では人口7万6,416人、高齢化率24.8%と全国平均よりは低いものの確実に高齢化が進んでいることがわかります。
要介護認定者も年々増加しており、2012年度には1663名でしたが、2023年度になると3,555名に増えています。
特に要介護1の認定を受ける方が、この1~2年で急増しています。
こうした要介護1や要支援1~2くらいで、まだある程度体を動かせる被認定者の健康状態を、できる限り維持する対策も望まれています。
志木市は、かなり小規模な自治体ですし老人ホームや高齢者専用住宅の数もたくさんあるわけではありません。
それでも、定員に若干の余裕がある施設であればそれなりに見つかります。
安めの施設を探していけば、入居一時金がかからない施設や、月額使用料が10万円前後に落ち着く施設もあります。
駅から特に近い場所で探そうとすると、あまりうまくいかないかもしれませんが、もともと池袋や大宮、浦和といった主要な駅から時間をかけずに来られる場所です。
利便性に過度にこだわらない方が、施設を探しやすくなる可能性があります。