商業施設が多く、活動的な毎日を満喫できそう

中央区は、さいたま市の中央部から少し西南の位置にある行政区分です。
中央区の区域は、かつて与野市があったエリアが大部分を占めています。
広大なエリアではありませんが、1980年代に埼京線が開通し、さらに新しい都市計画の下で2000年に「さいたま新都心」が誕生したことから、急速に商業地区が切り開かれることになりました。
さいたま新都心には「さいたまスーパーアリーナ」や「けやきひろば」のような多数の人々が年間を通して詰めかける場所が集中しています。
京浜東北線の湘南新宿ラインをはじめとする交通インフラの整備も行われ、移動に困らないエリアとなっています。
もともと与野市は、ベッドタウンという特徴が強かった都市でしたが、最近は東京方面のほかに大宮や浦和方面へ向かう人々が多く住むようになっています。
さいたま市の人口はどんどん増加していますが、かつての与野市の人口に限ると、2001年の合併まで緩やかな伸び方を示していました。
現在もその傾向は変わらず、中央区の人口は毎年少しずつ増えています。
高齢化率に目を向けると、さいたま市全体では2023年で23.2%。
全国の平均値より低い結果となりましたが、年々上がっていることは否定できません。
中央区の高齢化率も、2023年で21.4%と、比較上は低い結果でした。
しかし2003年に14.3%だったことと総合すると、やはりここでも無視できない速度で高齢化が進んでいるという事実が浮かんできます。
さいたま市では、中央区も含めて全域で高齢者福祉政策を徹底させています。
「地域包括支援センター」を単位として、各地域における介護の悩みを受け付ける制度が、以前から有効に機能していることも有名です。
何かあったら、まずは行政に相談するとよいでしょう。
さいたま市中央区は、あまり面積が広いエリアではありません。
老人ホームや高齢者専用住宅の数もまだ多いとはいえません。
ただし有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、グループホームや特別養護老人ホームと、種類に偏りがないという特徴があります。
価格帯についても、毎月の負担額が10~18万円程度で済む安めの施設から、毎月20万円以上、あるいは入居一時金が1000万円クラスになる高めの施設まで多岐にわたります。
さいたま新都心という、買い物にも移動にも便利なスポットが近くにあるさいたま市中央区で老後の住まいを今から見つけると、活動的で不自由のないシニアライフを満喫できそうです。