板宿本通商店街を中心にした、一大繁華街が華やかです

板宿駅がある場所は、神戸市須磨区の中ではひと際目立つ地域で、早くから複数の鉄道会社が進出してきたことがうなずけるほど、毎日にぎわっている場所です。区役所のような公共の施設から、さまざまな大きな文教施設、そして発達した商店街がいくつも集まっている点が特色です。
昔から残る商店街に加えて、全国的な知名度を持つショッピングセンターなどもうまく入り込んでおり、それぞれがうまいこと共存している点が見もの。ちなみに、少し歩くと、昔からあまり変わっていない住宅街や、寺社仏閣が残る場所に簡単にアクセスできます。
板宿駅を出たときに残念な点は、駅前があまり整備されていないことでしょうか。そのため、バス乗り場は数ヶ所に分散されています。ただし系統の数や毎日の路線バスの本数について、特に困ったことはありません。
板宿駅は、山陽電気鉄道の本線の中で見ると発着駅の隣にあります。この西代駅では阪神の神戸高速線と接続していますが、部分的な直通運転が実施されています。神戸市営地下鉄の西神・山手線の管内で見たときは、中間地点に近い位置にあります。乗り換え場所はすべて発着駅のほうに集中しています。たとえば隣接する新長田駅で下車したときは、海岸線やJRの神戸線に乗り継ぎできます。
板宿駅の利用率は、低下が近年続いています。年間の乗客数の推移を参照すると、山陽本線側では、2000年とその10年後を比べると30万人以上減っています。地下鉄側では、2000年代に増加したのですが、2009年になると8年ぶりに500万人台を割っています。
板宿駅の周辺は、介護施設がいつの間にか多くなっています。言い換えますと、この状態が終わらないうちに早いところ入居先を決めてしまったほうが正解かもしれません。駅から4~5キロ圏内を検索すると、サービス付き高齢者向け住宅・グループホーム・介護付き有料老人ホームなどが何軒も簡単に検出できます。料金面では、安いところと高額なところが別々に増えており、一種の「すみわけ」が成立しているように感じられます。