ベッドタウンですがため池が多く、落ち着ける田園都市です

兵庫県南部に位置する、加古郡稲美町。
2015年の3月に、町制施行60周年記念事業を盛大に実施しました。
神戸市、明石市、加古川市、三木市と大規模な都市に取り囲まれています。
このため近年は、ベッドタウンとしての利用価値が高まっている状況です。
特に町内南部は、宅地の造成工事が相次いでいます。
稲美町はもともと、水源に欠けているためほとんど開墾されていませんでした。
しかしため池等がたくさん掘られたことがきっかけで、大がかりな農地開拓が進められました。
加古大池の大きさは、甲子園球場の倍を超えるほどです。
近年の調査では、水田や畑地として使われている土地が依然として町内全域の半分近くを占めていることが確認されたくらい、農業の存在感が強いエリアです。
いちばん多いのは稲作農家ですが、昨今は国の政策が変わっているため野菜や果物を栽培する農家の割合が高くなりました。
メロンはとりわけ有名で、町名を冠した種類が流通するほど人気があります。
ため池の中でも最古の場所は、周囲の土地が公園化されています。
天満大池公園は2010年に、農林水産省のため池百選に選ばれました。
絶滅危惧種に指定されている水草、アサザが自生していることやたくさんの水鳥が飛来することで有名な公園です。
付近のコスモス畑は、お散歩の場所としてうってつけです。
そのほかに町内で有名な名所を探すなら、2007年に近代化産業遺産群の認定を受けた播州葡萄園跡や万葉の森などがあります。
町内には現在、鉄道駅や高速道路などは通っていません。
県道65号線や84号線、148号線や514号線などがよく使われている車道です。
バスをご利用になるときは、神姫バスや隣接する三木市が運営するコミュニティバスの路線にご乗車いただけます。
稲美町の人口は、戦後急速に増加しました。
1960年代末に20000人を突破し、そのおよそ20年後に30000人を超えました。
21世紀に入ってからは人口の成長は止まり、横ばい気味に変わっています。
2023年には人口3万658人、高齢化率32.1%となっています。
要介護・要支援認定者の人数は2024年には1,754人となっています。
稲美町内で、これから介護施設で余生をお過ごしになりたい場合は、高齢者住宅やグループホーム、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などへのご入居が考えられます。
デイサービスセンターが敷地内に併設されているところも多いです。
その場合はぜひデイケアを数回ご利用の上で、ご判断の材料にするとよいでしょう。
なお医療ケアが必要なときは、稲美中央病院が便利です。