高級住宅街を擁する区ならでは、高級な老人ホームも多数

神戸市の中で南東に位置する、灘区。
海に面した地域には多数の工場や倉庫が立ち並び、阪神工業地帯の一部をなしています。
区内北部には山地がそびえ、スキー場や牧場などに適した土地を区民に提供しています。
市内には豊かな自然を活かした観光名所や公園のほか、神戸らしい瀟洒な建物や文化財も丁寧に保存されており、市内のイメージはバラエティに富んでいます。
定年後に歩き回るなら、飽きる心配はほとんどしなくてよいでしょう。
そして灘区の最大のセールスポイントといえば、高級住宅地。
篠原地区・青谷地区などの街並みの豪華さは、全国によく知られています。
灘区はまた、区内外の移動手段がとても多いことでも有名です。
鉄道だけに注目しても、東海道本線・神戸本線・阪神本線といった一般の路線のほか、ロープウェーを利用できるという特徴があります。
阪神高速道路や神戸市有料道路のような、この地域の代表的な幹線道路も問題なく使用可能です。
バスについても同様で、神戸市バスや阪急バスなど、この地域では大きなシェアを持つ路線に、簡単に乗車できます。
神戸市の人口は、1990年代半ばの阪神・淡路大震災で突然の減少を余儀なくされました。
しかしその後は順調に回復しており、いまだに伸び続けていますが、灘区の人口も(伸び方は、だいぶゆるやかですか)ほぼそれに近い推移を示しています。
2023年の人口は13万2,572人、高齢化率は25.5%となっており、全国の平均値とほぼ変わらない結果になりました。
これは神戸市全体の結果とほぼ同じで、灘区の少子高齢化の歩みぶりが市全体のそれとほぼ変わらないことをうかがわせます。
市内の他の自治体と、連携して対策を打ち出していく必要もあるでしょう。
神戸市全体の要介護認定者は9万6,000名を突破しています。
市内ではかなり少ないほうですが、施設関係のケアサービスの利用者に絞ると、市内では決して少ないほうではありません。
需要のあるサービスについては、継続的に拡大を図っていくことが大切でしょう。
老人ホームや高齢者専用住宅については、高級住宅地のインパクトが強いため、高額な施設が多いというイメージを持たれることも多いようです。
確かに、入居一時金が最大で1000万円をオーバーするような施設も散見されますが、「入居一時金や月額使用料がそれぞれ20万円台以内でOK」、といったリーズナブルな施設も少数ながら存在します。
施設の条件をいろいろと変えながら、入念にリサーチをかけていくことがおすすめです。