急激な高齢化に合わせて有料老人ホーム・サ高住が着々と整備

兵庫県の南東部、大阪府と隣接する位置にある川西市。
平安時代の末期に、清和源氏の本拠地となったいきさつを持つエリアです。
毎年4月に「源氏まつり」を開催したり、市民や源氏の縁者、希望者などの間から「源氏ふるさと大使」を任命したりと、武家の棟梁発祥の地である点に着眼したユニークな地域振興策が人気を呼んでいます。
源氏にゆかりのある史跡以外にも由緒正しい寺社仏閣など、観光スポットに恵まれている点も、特筆すべきでしょう。
特に万願寺は、宝塚市にすっぽりと囲まれた飛び地にあるため、知名度が高い名所となっています。
そして、交通機関がバランスよく整っている点もときどき評価されている長所です。
JRの福知山線や阪急電鉄の宝塚本線、そして能勢電鉄の妙見線と、決して広くない市内を各線がよくカバーしています。
そして阪神高速道路をはじめ大量の幹線道路に出入りしやすい立地条件もよく歓迎されています。
大阪国際空港に近いことも、特色に含めてよいでしょう。
市内の人口は、1980年代に入ってからはほぼ一定のペースで伸び続けていました。1990年代後半に一時的に伸び方が増したことがありましたが、その傾向は数年で終わり、2000年代後半に入ると人口は伸び悩みようになりました。
将来の人口低減に備えて、早めに対策を打つことが求められています。
川西市の場合、人口が少し前まで増えていたにもかかわらず高齢化のスピードが顕著です。2023年には人口15万5,098人、高齢化率31.4%となっています。
31.4%を記録していますが、これは全国平均の数値や兵庫県全体の数値を上回っています。
数年以内に35%を超えることはほぼ間違いないものとみられています。
要介護認定者が1万人を超えているため、ケアサービスのニーズが年々上がっている川西市。
現在、特に費用の安さが目立つのは、サービス付き高齢者向け住宅とグループホームでしょう。
月額の使用料が10万円台前半で間に合うチャンスが増えています。
もちろん、特別養護老人ホームのような、従来から費用の安さで知られる施設も、根強い人気があります。
有料老人ホームとなると、どうしても値段は高めになりますが、それでも月額使用料が20万円以内に落ち着くチャンスがあるケースなら、珍しいものではありません。