交通サービスが年々便利になっていく地域に所在します

長い間、駅舎の改修が行われてきませんでしたが2000年代の末期に駅の橋上化工事が着手され、バリアフリー関係の設備などを交えた大掛かりなリニューアルが実施されました。灘駅は、出入り口に面して設けられたタクシー乗り場やバス乗り場が充実しています。バスの路線は、みなと観光バスのほか市営のコミュニティバスで構成されています。
駅の周囲には中高層のビルがあちこちに点在し、さまざまなサービスを利用できます。少し移動すると王子公園がありますが、この中には神戸市立王子動物園や王子スタジアムのような娯楽を提供する施設が数種類含まれています。公園内では熱心な植栽が行われているため、丹精込めて育てられた樹木や草花を園内のあちこちで楽しめるようになっています。
灘駅は、JRの神戸線に所属する駅です。灘駅は快速や新快速といった高速で運転される列車が停車する駅ではありません。とはいえ隣にある三ノ宮駅が、どちらの列車も停まる駅のため、結果としてあまり不便に感じることはありません。
三ノ宮駅は、乗り換え先の多さでも抜きん出ています。山陽新幹線、阪急電鉄の神戸本線や神戸高速線、阪神本線や神戸新交通のポートアイランド線、それから神戸市営地下鉄の海岸線や西陣・山手線と、数多くの鉄道会社が路線を接続させています。
灘駅の利用率は、1990年代に一度、控えめな低下傾向を見せたことがありました。しかし2000年代半ばからはそれと対照的な変化に転じています。1日あたりの乗客数は、2004年に20000人を、その3年後には22000人を超えました。そして2013年には23000人を突破しています。
灘駅の周辺は、建物などで非常に過密した一帯です。洗練された街並みが目立つ区画も多いのですが、介護施設などが多い印象はありません。それでも駅から1キロくらい離れると、施設はだんだんと目にとまるようになります。しかし交通サービスが発達した地域ですから、駅から遠ざかることはあまり気にかけなくてよいでしょう。
施設のタイプについては、介護付き有料老人ホームがいちばん多いと思われます。入居料金は高めに設定されていることがほとんどですが、費用に見合ったサービスを期待できる点は強みとなります。