パノラマ
園田競馬場の近所は、介護施設が豊かなエリアでした
阪急電鉄といえば、畿内では大手中の大手に属する鉄道会社。阪急グループが駅を設置したことがきっかけで都市開発が進行したケースは枚挙にいとまがありません。尼崎市東園田町にある園田駅は、その最たる例になりそうです。戦前戦後を通して阪急グループは、園田駅の周囲の宅地開発などに努力を惜しみませんでした。その結果、いまどきの高齢者にとっては懐かしさを感じられる街並みが散在しており、落ち着きやすい土地柄となっています。
園田駅の近辺には商業施設などもそろっており娯楽の類は多様ですが、なんといっても園田競馬場に近い点を無視するわけにはいきません。競馬ファンであれば、レース開催のたびに新鮮な興奮を覚えることができるはずです。
園田駅はバス事情が優れている点でも有名です。阪急バスがこの場に入り込んでいることはいうまでもないことですが、市営のコミュニティバスの路線が意外なほど豊富に用意されています。
阪急本線は、大阪市と神戸市をつなぐ路線です。園田駅は、発着駅である梅田駅に近いほうに入ります。4区間先に、JR線や大阪市営地下鉄など10本前後の乗り換え先を持つ駅があることはとても恵まれたシチュエーションといえます。
そのほか、１～２区間しか離れていないところに十三駅や塚口駅がある点も見どころでしょう。前者では宝塚本線ないし京都本線への、後者では伊丹線への乗り換えができます。またこれらの駅では、急行列車の類の多くが停車します。園田駅はそのような列車の停車駅に選ばれていませんが、近くの駅で一時下車するだけですぐに高速で移動する列車に乗車できます。
園田駅の利用率は、時間とともに少しずつ低下しています。1日平均の乗降客数を観察すると、2011年以降は35000人を割り込んでいます。もっとも低下のペースは、10数年前と比べると若干落ち込んでいる兆候がありますが。
園田駅の近隣では高齢化はかなり顕在化した問題のひとつです。需要が明らかなため、介護業界は意欲的に施設の増設に乗り出しています。駅からかなり近い場所で、施設を見つけ出すことはそれほど困難なことではないでしょう。そして２キロくらいまで駅から遠ざかってもよい場合なら、入居先の候補は一気に多くなるはずです。
費用に関しては、高からず安からずといったパターンが多いでしょうか。高齢者住宅やサービス付き高齢者向け住宅の健闘が目立つエリアですが、住宅型有料老人ホームや介護付き有料老人ホームなどもだいぶ増えてきました。
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