県の中心地で土地が高いわりには安い施設が多く登場しています
新幹線と山陽本線を使えば西日本の大半の要所には短時間で直行できます。このほかJRに関しては宇野線と津山線と吉備線が通っています。宇野線は岡山市から玉野市まで、津山線は岡山市から津山市まで、そして吉備線は岡山市から総社市まで、それぞれ県内の移動をする際に重宝します。
駅の周囲は、どちらの方角を向いても県下で随一の繁華街・ビジネス街が連なっています。行政上の手続きや買い物、あるいは娯楽に至るまでほとんどの用件や欲しいものは、駅の周囲で手に入るでしょう。駅構内の進化も目覚ましく、たとえば2014年には地下コンコースのバリアフリーが完成し、高齢者にとっても特に優しい駅に生まれ変わっています。
とにかく桁外れに大型の駅のため、バスターミナルについても破格の発達を遂げています。駅の東口や西口、そして駅前の桃太郎大通りに沿って発達したターミナルが設置されています。岡山駅前に参入しているバス会社を数えると、宇野バス・岡電バス・下電バス・中鉄バス・両備バス・備北バスほか岡山県に深く根を下ろしたバス会社が乗り入れていることがひと目でわかります。駅近くまで出てくれば、市内の近くから市外の遠くまであらゆるところに出かけやすくなる点は、超大型の駅が最寄り駅になった場合の最大のメリットでしょう。
それでは岡山駅の周りで入居先を探すとなったらどうなるでしょうか。駅のすぐ近くは人の住まいが集まっているわけではありませんし、数キロ圏内で探すことと、バスや道路などの交通手段に注視しながら探すことが大事でしょう。その点では、岡山駅と近い岡山電軌鉄道(路面電車)を使いこなすことも大切にしたいところ。
県庁所在地である以上どうしても土地が高くなりますから、駅に特に近い場所で施設を探すとコストは跳ね上がりやすいものですが、数キロ空けるだけで案外と安上がりになる点は、もっと評価されてよいでしょう。今のところ数が増えており、なおかつ入居コストも安めになる施設は、サービス付き高齢者向け住宅と住宅型有料老人ホーム、それとグループホームといったところです。もちろん高い施設も悪いものではありません。高額な施設には立地面や設備面などで特出したメリットがあります。