駅から近いのにリーズナブルな施設が登場しています

千葉県の北端には利根川に沿ってたくさんの自治体がありますが、手賀沼との間に位置しているのは我孫子市だけです。
数百年前から、河川の恵みを利用して栄えてきた土地柄で、かつては水運業と農業が主要な産業でした。
20世紀に入ると文化人や名士の別荘地として、戦後に入るとベッドタウンとして利用されるようになり、時代の変遷に合わせて順応してきたという沿革があります。
市内を見回したときに目につくのは自然に親しめる公園の多さでしょう。
なお手賀沼はかつて水質汚染がひどく、公害の代名詞になった時期がありましたが10数年前から水質がだいぶ回復しており、利便性と景観保護を両立させた現代型の都市として将来に向けて順調なスタートを切っているといえます。
都内23区方面や、近隣の柏市など県内の主要な都市へ通勤・通学する住民が多いことは有名ですが、市民の日々の移動を助けているのは洗練された交通システムです。
JRの常磐線・成田線は他の路線への乗り換えが便利なことで定評があります。
高速道路などは市内にありませんが、国道6号線・356号線を中心にした自動車ルートが代わりに確立されており、市内のみならず周辺の自治体全体の交通を支える基盤となっています。
鉄道・道路そろって新たな延伸・接続などのプランが立案されている最中で、将来はもっと楽なコースが増える見込みがあります。
バスに関しては、阪東自動車・大利根交通自動車のような地域に深く根付いた業者のほか、東武バスのような関東全体で手広く営業している業者が入り込んで路線を持っています。
また、市が民間に委託をしているコミュニティバスを使うことも可能です。
市内の人口は、ベッドタウンとして発展してきた自治体の例にもれず、1970~80年代に大幅な上昇を記録しました。
勢いは落ちたものの90年代以後も増加が止まることはありませんでしたが、近年に入って初めて連続した減少が確認されています。
今振り返ると2010年ころが人口のピークだったことになりますが、同年の高齢化率は24.1%、少子化率は12.9%と当時からすでに楽観しがたい状況で、2023年の調査では人口13万964人、高齢化率30.8%となっていることがわかりました。
今の我孫子市には、介護施設の区分がずいぶんとバランスよく進んでおり、要介護高齢者の受け入れ先に幅が生まれています。
たとえば費用面でみると、安めの施設から高めの施設まで幅がありますし、高い場合でも入居一時金を高めに払うか月額使用料を高くするか選べるケースが目立ちます。
それに駅から近い施設であっても安い施設が見つけられる点は大きな利点でしょう。