都心へわずか15分。医療機関への良好なアクセスが高齢者の生活に安心感をもたらします

『東京ディズニーランド』があることで有名な浦安市は、同時に日本一若い市としても有名です。
2023年には人口16万9,552人となっています。
高齢化率は18.4%となっており、他に例を見ない若さとなっています。
2040年には25%にまでなると予想されていることから、高齢化のスピードも他に例を見ないものになっています。
高齢化率の低さが影響しているのか、浦安市の老人ホームの数は非常に少ないのが現状です。
浦安市の「第5期浦安市介護保険事業計画」を見ると、特別養護老人ホームの入居待ちをしている高齢者は常時300人を超えており、今後の高齢化にともなってさらに増加することが予想されています。
その問題を解消すべく、特別養護老人ホームの増設を始めるだけでなく、他にも小規模特別養護老人ホームを2012年度に2カ所(定員58人)、2013年度に1カ所(定員29人)を整備、さらには老人保健施設の増設も検討されています。
また、「浦安市高齢者保健福祉計画」では、医療と介護の連携についても注力していくとのことで、高齢者福祉だけでなく、保健や医療などの各分野が密接に連携していくとのこと。
医療ケアが必要な高齢者にとっては、その整備に期待がかかるところです。
東京都心から浦安へ行こうと思ったら、東京メトロ東西線を利用するのが便利で、例えば大手町駅から浦安駅は15分ほど。
交通アクセスの良さが抜群のため、千葉県内でも地価は高くなっています。
それが反映されているために、費用は平均的に高額。
県内で見ると、千葉市や船橋市と同程度、県南部の木更津市や東部の勝浦市などよりはかなり高額になるのが特徴です。
介護付有料老人ホームや、医療施設との連携のあるグループホームなどでは、月額利用料が18万円~、中には20万円を超えるところも珍しくありません。
そのように高額ではあっても、そもそも数が少ないために、入居待ちとなっているケースも多く見られます。
浦安市の老人ホームへの入居を希望する際には、少しでも早く申し込みをすると良いでしょう。
浦安市は東日本大震災によって市域の85%が液状化するなど大きな被害を受けたため、地盤改良を含めた復旧のメドは立っていません。
もともと開発計画に基づいた開発が進められた新興地区のため、道路は広く、公園の緑も豊かで、高齢者にとって住みやすい環境だった浦安市ですから、一刻も早い復興と、老人ホームの増設が待たれるところです。