特筆すべき料金設定を掲げた住宅型有料老人ホームが目白押し

茨城県の南端には、千葉県との境界線に沿っていくつもの自治体が並んでいます。
そのほぼ中央に位置するのが取手市です。
利根川に面していることから流通上の拠点として開けた歴史を持ち、戦後も国道6号線や294号線を中心に交通面での整備がさかんに行われてきました。
結果として高度経済成長の勢いが強まるとベッドタウンの一部として各地から希望者が移り住むようになり、都内方面への勤労者を抱える数に関しては県内でも指折りの規模に達していたほどです。
現在では、再開発が進んでいるためまた新たな住宅地の建造が続けられています。
福祉関係のプランも随時実行に移されており、高齢者の暮らし向きにもよい影響がもたらされつつあります。
市内にはJRの常磐線が通っているため、都内はもちろんのこと、県内の各地や東北方面にも一直線に目指せます。
市内の行動に関しては関東鉄道の常総線の駅が多くて、こちらのほうが便利ですが。
関東鉄道はバス方面での営業も熱心に行っており、大利根交通自動車と並んで市内の路線バスの二大勢力を形成しています(深夜バスに関する限り、JRバス関東が管轄するコースが別にあるのですが)。
なお利根川に関しては、今なお昔の情緒をほうふつとさせる渡し船(小堀の渡し)が継続されており、一部の市民から根強い支持を受けています。
市内の人口は1970年代にすさまじい伸び方を記録しましたが、1980年代に入るとその勢いもだいぶ落ち着き、1990年代半ばにピークを迎えました。
この20年間は減少傾向がとまらず、高齢化社会に向けて着々と備えるべき段階だと考えられます。
実際に少子高齢化の状況は、県全体の進行速度をやや上回っています。
2023年の段階ですでに、高齢化率は34.7%に達していました。
高齢化は2020年代以降はだいぶスローになると予測されているものの2040年までには40%を優に超えてしまうことは避けられないと広く考えられています。
危機感をもって行動方針を策定する有識者が市内に早くからいたことは間違いない様子で、実際にケアサービスの拡張に向けて早くから手が回されてきました。
介護施設の絶対数だけを見るとそれほどでもありませんが、それは市の人口に目を向ければ解せないことではなさそうです。
むしろ、とても格安の料金設定となっている施設が今けっこう目に入ってくることを称賛したほうがよいでしょう。
住宅型有料老人ホーム、そしてサービス付き高齢者向け住宅を中心に、たとえば「入居一時金がいっさい無用」なんて特徴を備えた施設が何軒も見つかるのです。