倉敷の工業地帯の近くで開放感あふれる施設を見つけよう
この三菱自工のためにつくられた駅も、すでに誕生から40年が経過しています。三菱自工前駅は、水島臨海鉄道の中核をなす駅でもあるのです。この駅の周囲はほぼ広大な工場や倉庫ばかりで構成されています。この駅を日常的に使う乗客は、9割以上が三菱自動車工業水島製作所に通勤する人ばかりだと結論せざるを得ないでしょう。
一般の住宅地がある土地ではないことは明白ですが、商業地などもつくられていません。バスを使う必要がない土地柄ということもあって、バスやタクシーなどのロータリーがつくられる可能性はほぼ皆無と考えられます。
下車する客層がきわめて限定的なため、利用率に大きな変化はほぼみられません。21世紀に入ってからの1日あたりの乗降客数は、200~300人の間で上下することが大半で、まれに200人を割ったり300人を超えたりする年がある程度です。
この駅は水島臨海鉄道では珍しい、2路線が通る駅のひとつ。水島本線から乗車すると、隣にある水島駅か発着駅の倉敷市駅で、乗り換えのチャンスを持てます。前者では港東線に、後者ではJRの山陽本線・伯備線への乗り継ぎが可能となります。西埠頭線については一般乗客が使う可能性はありませんが、西埠頭駅への数少ないルートであることに間違いはありません。
三菱自工前駅の周りには人が暮らす気配は感じられませんが、それでもほんの数キロ遠ざかるだけで通常の住宅エリアに突入します。3キロくらいの距離をおくだけでも、介護施設や高齢者の暮らしに欠かせない施設などを確認できるようになるでしょう。特に8キロ程度の距離をあけると、施設を見つけられる確率は一気に高めになります。
料金システムについては、安く上がる施設のほうがそうでない施設よりも少しだけ多く見つかりそうです。ちなむとよく見つかる施設のタイプは、第一にサービス付き高齢者向け住宅で、第二に住宅型有料老人ホームでしょう。
広い敷地に恵まれてゆったりとした開放感に包まれた施設が多い点は、この三菱自工前駅の近隣の介護環境の見逃せない特徴です。広々とした空間にいつまでも暮らし続けたいという向きには、願ってもないエリアになる可能性があるわけです。