1万3000人以上の要介護者に対応するために介護施設を増設中
新潟県の、ちょうど中央部分を占めている長岡市。
新潟では2番目の人口を抱えています。
最初から大きなエリアだったわけではなく、平成に入ってから周囲の自治体を合併して、現在の大きさを獲得しています。
最後の合併は2010年のことですから、つい数年前まで変化を続けていました。
合併のおかげで、日本海沿岸から山間部まで、さまざまな地帯を有する自治体に代わりました。
新潟県は日本でも有数の豪雪地帯ですが、長岡市もその例外ではありません。
特に山間部は、毎年かなりの高さに積もることで有名です。
しかし沿岸部分はそれほどの積雪量ではありませんし、現在は技術の発達もあって市全体でだいぶ暮らしやすくなっています。
市内の各地で雁木や消雪パイプといったインフラが整備されています。
交通面でも、上越新幹線が停車したり北陸自動車道・関越自動車道を使いやすかったりと、遠方への移動は思いのほか便利です。
日本三大花火大会のひとつにしばしば数えられる「長岡まつり」の花火大会は毎年多数の見物客を動員しており、夏の風物詩にも事欠きません。
市内の人口は、この半世紀を通してあまり変化がありません。1980年代半ばを境に、いったん緩やかな現象がはじまったものの、1990年代にまた増加してピークを迎えています。
その後は少しずつ減少が続いていますが、いちばん人口が多かったときと比べて、まだ1割も減っていません。
これはなかなか珍しいことでしょう。
合併の影響で、市内には人口が多い地域も少ない地域も混在しており、高齢化率についても地域格差が出ています。
2023年の調査では人口26万1,287人、高齢化率31.8%となっており高齢化が進んでいます。
2035年までに35%に到達するものと見込まれています。
新潟県全体のそれと比べれば深刻ではありませんが、市内の要介護認定者は2024年の時点で1万4,000名を超えており、施設系サービスを含めたケアのニーズの高さを危惧する声があちこちから上がっています。
市内の老人ホームや高齢者専用住宅は、まだ市内のすみずみに行きわたるように建っているとはいえませんが、利便性や周囲の環境など、さまざまな面でバランスが取れるように配慮した上でつくられたパターンが中心です。
料金についても、グループホームのように安さを重視してつくられる施設を除くと特に格安ではありませんが、それでも月額使用料が15万円前後から交渉できる施設は見つけやすくなりました。
施設を探す範囲に注意しながら、施設選びをしたほうがいいでしょう。