燕市は良寛ゆかりの地。現在は金属食器の生産地として有名

燕市は、新潟県の中央部にある都市。
日本海に面し、新潟市、長岡市、三条市に接しています。
人口は年々微減を続けており、2023年には7万7,401人でした。
新潟県内において有数の工業地帯としても知られ、ステンレスや金属食器の生産地として有名ですし、米や野菜、果物も良くとれます。
地理的に燕市は、信濃川とその分流に挟まれた場所。
信濃川は市の南部で枝分かれし、本流は西北に折れて日本海へと注ぎ、分流は北東側に逸れながら新潟市方面へと流れていきます。
信濃川が分水するこのエリアを「分水地区」と呼び、毎年4月には「分水おいらん道中」などのお祭りも開催。
おいらん道中は「桜の名所100選」にも選ばれている大河津分水で行われ、市内外から多くの人が訪れます。
ちなみにおいらん道中以外にも、春の天満宮祭礼、春と秋に行われる燕戸隠神社春季祭礼、夏の飛燕夏まつりや吉田まつりなど、燕市は祭事やイベントも豊富です。
また、江戸時代の禅僧で、歌人や詩人、書家としても活躍した良寛が暮らしていたとされる燕市では、良寛ゆかりの「五合庵」や「乙子神社草庵」など、良寛にまつわる史跡も多数。
良寛が愛してやまなかったという国上山には「国上寺」があり、山頂からは日本海や、佐渡ヶ島や能登半島などを望むことができます。
今ではハイキングコースも整備され、ふもとには温泉施設もある観光スポットです。
市内には、JR弥彦線とJR越後線の2路線が走行。
メインとなっている駅は弥彦線の「燕駅」で、上越新幹線の「燕三条駅」も、隣に三条市にまたがって設置されています。
バスは、新潟交通観光バスと越後交通が市内を循環中です。
さらには、北陸自動車道が市東部を縦断するように通っており、三条燕ICから乗降可能。
ちなみに市の西部には温泉施設も併設された「道の駅国上」があり、地元産の農産物も購入できるため、市民や観光客にも広く利用されています。
市内には、JR弥彦線・JR越後線の沿線や「燕三条駅」周辺などにスーパーなどの商業施設が集中。
特に燕三条駅周辺にはイオンのような大型ショッピングモールやホームセンター、大型衣料品店等が顔を並べているので便利です。
医療機関も、新潟県立吉田病院や燕労災病院など病床数100を超える大きな病院があります。
加えて、市内には介護付き有料老人ホームなど、シニア世代用の施設も誕生。
介護付き有料老人ホームの中には、トイレ付の個室が用意されているホームや、園芸などが楽しめるホーム、介護ベッド付きで夫婦入居可能なホーム、カラオケや囲碁・将棋で親交を深めたり、理美容サービスを受けたりできるホームも出来ているのでオススメです。