区独自の高齢者支援があり、高齢者が安心して住める街

新潟市中央区は、新潟市にある行政区。
市内8区の中で最も人口が多いのですが、面積は一番小さい区です。
そのため、新潟県内38区域で人口密度がトップとなっています。
地理的には東に信濃川が流れ、北は日本海に面する水辺の街。
信濃川ウォーターシャトルという水上バスもあり、観光の一部となっています。
交通アクセスとしては新潟交通グループなどの路線バスや「しも町循環バス」と呼ばれるコミュニティバス、JR東日本の上越新幹線や信越本線が通っています。
人口密度の高い街ですが、全体的に少子高齢化が進んでいます。
国立人口問題研究所が発表した将来推計人口では、2023年は中央区の総人口は約17.3万人で、高齢者人口は4.7万人、高齢化率は27.4%でした。
それが2035年には高齢化率30%を超える予想です。
実際問題として、年々中央区の高齢者数が増加しているためで、区は更なる高齢化に備え、さまざまな対策を練る必要がある状況です。
そのような中、中央区は高齢者福祉サービスを細分化。
きめ細かな対応を目指しています。
高齢者の相談は高齢者あんしん相談センター、介護保険外の高齢者福祉サービスは高齢者支援課の企画係…というように担当を細かく分けているのです。
サービス内容などがよくわからない方は、区の高齢者支援課が全体の統括をしていますから、電話あるいは直接相談に行くとよいでしょう。
また、寝たきり状態の方などを対象に、歯科衛生士が訪問し、口腔内の相談や手入れ方法を指導。
そして歯科医師が歯の健診や治療のために自宅訪問するサービスなどを実施しています。
積極的に高齢者の歯の健康維持までフォローしている地方自治体は珍しく、新潟市および中央区の高齢者に対するサービス精神の深さを感じます。
中央区は高齢者の住宅確保にも重点を置いています。
区内の特別養護老人ホームは空きがある所もありますので、入居希望の方はケアマネージャーに頼んで入居申請をしましょう。
また、新潟市の有料老人ホームは個室であることを前提にしていますので、中央区でも基本的に個別の部屋がもらえます。
料金としては、住宅型有料老人ホームの月額利用料は15万円~20万円程度のプランが多いようです。
そして、お風呂やトイレは介護の必要な人が入りやすい形、と市が指定していますので、車いす生活の方でも使いやすくなっています。
気に入った施設が見つかったら、気兼ねせずに見学に行ってみることをおすすめします。