再開発が成功して、住み心地のよい町に再度なりつつあります

2006年に発足したばかりのつくばみらい市。
以前は農地が見渡す限り広がるエリアでした。
高度経済成長の時代に入ると徐々に宅地開発のターゲットに選ばれるようになり、首都圏のベッドタウンとして暮らしやすい市街地を目標に長年かけて整備が行われてきました。
現在も駅前などをメインに再開発計画が進んでいるため、商業施設の増加や企業の誘致などはストップしていない状況です。
その一方でいまだに農地が残るエリアが少なくありません。
したがって、少し歩いただけですぐに自然のありがたみを味わえる点が魅力です。
市名の由来に使われたのはつくばエクスプレスの駅(みらい平駅)でしたが、この路線が開通したおかげで内外への移動が大幅に便利に変わりました。
しかし、この路線より早くから設置されていた関東鉄道の常総線の貢献度についても忘れることはできません。
そして常磐自動車道、さらに国道の294号線と354号線あたりがつくばみらい市の主だった交通インフラでしょう。
バスについては、列車と同様に関東鉄道の勢力範囲ですが、コミュニティバスの路線が近年増やされています。
市内の人口は、1970年代~80年代に桁違いの増加率を記録しました。
1990年代半ば以降の約10年間は微増に転じていましたが、2000年代の半ばから再開発の余波でまた高い増加傾向に急転しました。
人口急増はまだとまらないと考えられますが、その好影響が出るのは少し先のことと思われています。
2023年の時点で高齢化率は26.1%という集計結果がありますが、これらのデータは県内では「悪くはないものの、特に良いとは言えない」という位置づけになります。
今のところは、要介護高齢者のようなただちに手厚いサポートが必要な住民を対象に、すきのないサービスを供給する必要がありそうです。
つくばみらい市は老人ホーム・高齢者専用住宅の種類については多少偏りがあるという意見がたまに出たことがあります。
その点に関してはリアルタイムで変わっていますから今ではもうさほど心配する必要はありませんが。
特別養護老人ホームのような安定性のある施設が人気の的になっている点に変わりはないものの、最近はグループホームが増えていますし、住宅型有料老人ホームもまた増えています。
どちらも費用面では相当に有利なところが目立っていますから、地元の事情に精通しているケアマネージャーなどを探し出して、めぼしい施設の事情をリクエストしてみたほうがいいでしょう。