住宅型・介護付の有料老人ホームが着々と整備

茨城県の中央からやや西北寄りに位置する、東茨城郡城里町。
「東茨城郡」に属しているものの、実際には栃木県との境界線に接しており内陸部に広がっています。
2005年までは常北町・桂村・七会村の3つの自治体に分かれていました。
現在の形態に収まってからの歴史は浅く、できたてほやほやの町とみなすことも可能です。
水戸市や笠間市などの、県内では大型の都市に隣接しているため、これらの都市で仕事をする勤労者の住居に選ばれることも少なくありません。
もっとも鉄道が発達しているエリアではないため、町内外の日常的な移動や通勤に関しては車両に頼ったものになります。
国道123号線をはじめ県道や地方道が10本以上通っており、生活物資の輸送といった住民の生活に直結する重要な役割を果たしています。
タクシーやバスのサービスはかなり普及しているため、自身での運転が難しい場合でも不便さを強いられるわけではありません。
県内では確固とした基盤を確立している茨城交通が、この町にも抜かりなく進出しています。
町内の人口は現在、約40年前とあまり変わらない規模になっています。
1990年代は、初期から終わりまで一貫して人口の伸びが目覚ましかったのですが、2000年代後半から減少の一途をたどるようになりました。
それだけが原因なのではありませんが、町内では少子高齢化の問題がすでに浮上しています。
2023年には人口1万8,379人、高齢化率は38.8%を記録しました。
2030年までに高齢化率は45%を超えるものと予測されています。
要介護認定者数が2013年に初めて1000名を超えました。
施設への入居を望む意見は絶えない中で、城里町では2014年に特別養護老人ホーム・老人保健施設に関する介護給付費を合わせて5億円以上ねん出しています。
当局に、危機感が強いことや対策について本腰を入れていることがうかがえます。
現在の町内では実際に、このような公営の老人ホームが大人気を集めている模様です。
すでに制度としては廃止が決まっている介護療養型医療施設なども盛んに利用されてきました。
しかし人気が高いことの弊害に、「すぐには入れない可能性」があります。
待機を求められる可能性は確かに低いものではありません。
思い通りにならない場合は、その他の施設を暫定的に利用することも考えに含めたほうが建設的でしょう。
町内では良質な設備やスタッフをそろえた住宅型有料老人ホームや介護付き有料老人ホームが次々にオープンしています。
「百聞は一見にしかず」ですから、まず見学することがおすすめです。