面積や人口のわりに介護施設は多く、選択肢は少なくない
2009年に誕生したばかりの、岡山市東区。
北側には山々が連なる一方で、南部は瀬戸内海および児島湾に面しています(瀬戸内海国立公園の一部である、犬島も区域に含まれます。
この島はさまざまな撮影で使われる名所です)。
百間川・吉井川といった一級河川が流れており、豊かな自然を身近に感じながら過ごすことが可能です。
かつての西大寺市に上道郡上道町や赤磐郡瀬戸町が合併して構成されています。
市の中心は西大寺とその周辺で、住宅地と商業地区が密集しています。
誕生してからまだ間もない自治体のため、市内の個性はまだ一様ではありません。
農地が広がる地区もあれば、工業自体の一部となっている地区もあります。
また、市の中心部に通勤する勤労者が住民の多数派を形成している地区もあるため、交通システムの整備状況は決して悪いものではありません。
鉄道はJR線の山陽本線と赤穂線のみですが、バスについては両備バス・東備バス・宇野バスの3社がしのぎを削っており、サービスは年々改善されている途上にあります。
マイカー通勤者や区内外への物資の流入の利便性向上のため、山陽自動車道の瀬戸ジャンクションや美作岡山道路の開通が計画されており、近い将来はいっそう走りやすい都市に変貌を遂げていることでしょう。
東区の人口は、発足以来大きな上下は経験していません。
当分の間この状態は変わらないだろうと見込まれていますが、少子高齢化率がその裏で確実に進行していることは否定しがたい状況です。
東区の高齢化率は2023年の調査では31.4%。
市全体の結果や県全体の結果より高い数値に達しています。
同年の要介護認定者数は岡山市全体で4万人くを超え、増加していますし、また要介護度が高い認定者の数が少なくありません。
もっとも現在の東区だったら、むしろ望ましいケアサービスを受けられるチャンスが多そうです。
公的な施設から民間の施設まで、人口や面積の規模に比して多いという意見がたまに聞こえてきます。
しかも、入居一時金も月額使用料もそろって安価に落ち着くケースがけっこう出てくるのです。
もちろん施設の数は、地区によって偏りが出てきますし、立地条件の都合で駅などの目印となる場所から距離があるケースもまれではありません。
しかし、せっかく選択肢が少なくないのですから、今のうちにできるだけ見学や情報収集に精を出しておいたほうがきっと満足できる結果にたどり着けるのではないでしょうか。