心を癒やす圧倒的な水田の傍らを、高齢者の”足”となるモノレールやバスが駆け抜ける

千葉市の中央から北東にかけて広がり、区内一の面積をカバーしている若葉区。
その広大な区域は、心が現れるような美しさとのどかさに満ちた水田に覆われた一帯もあれば、住宅地や商業施設が集中する一帯もあって、さまざまな特徴が同居しています。
特に区内の西側、市の中央部に近いあたりには、官公署や国の出先機関なども固まっており、スケールの大きな都市空間が広がっています。
このような開けた区画や住宅地の周辺は特に交通機関が集中しています。
JRの総武本線のほか、千葉都市モノレールの2号線が有名ですが、特に後者は団地の造成に合わせて整備されてきました。
将来はますます便利になっていく可能性すらあります。
バスについても、千葉中央バスや千葉内陸バスをはじめ、有力なグループ会社がいくつも参入しています。
こういった使いやすい交通機関を使うと、市外に出かけることも、たっぷりとした緑に包まれた広い公園に散歩に行くことも簡単です。
千葉市の人口は、現在も増加を続けており、その勢いはまだ衰えそうにありません。
ただし若葉区の場合はこの数年は横ばいを続けており、長期的な視点に立つと少しずつ減っているといえそうです。
若葉区の人口は2023年には14万7,717人、高齢化率は30.8%となりました。
千葉市全体の結果が26.3%だったことと合わせて考えると、芳しい状況だとはいえませんし、市内の他の区域と比べてもよくない結果となっています。
数年以内に35%を超えてしまう危険性も否定できません。
千葉市の要介護認定者は、総合すると4万人を大きく超えています。
施設系サービスの利用者も、毎年着実に増えている事実を認識した上で対策を施す必要があります。
若葉区は、広さや人口の規模を考えると、現在はまだ施設の数や収容人員数はじゅうぶんではないでしょう。
しかし今どんどん増えている最中ですし、特定の場所に偏らないような配慮も進んでいます。
有料老人ホームのような完全に民間の施設の場合は、リーズナブルな施設は多くありませんが、それでも月額使用料が10数万円でよい施設も、よく探せば定員に空きがあることがわかるでしょう。
近年は、建物や庭、駐車場などがゆったりとした施設が数多くつくられている傾向がありますから、入居したらのびのびとしたシニアライフを送れそうです。