料金形態が幅広い介護施設が多いのが特徴

神奈川県の中央から北寄りに位置する座間市。
県内でもかなり狭いエリアですが、高度経済成長の時代におおぜいの住民がなだれ込み、とても高い人口密度を持っています。
にぎやかな雰囲気を愛好する向きには、住むことをおすすめできるエリアです。
かつて企業城下町として発展した名残は今なお強く、市内で工業勤務をする住民は今でも少数派ではありません。
そのほか、都内や横浜・川崎方面に通勤する住民が依然として増え続けています。
住宅地と商業地区が目立つ一方で、まだ農地が残る界隈もある程度残っており、市内の特色は一色ではありません。
交通インフラは申し分なく整っています。
JRの相模線や相模鉄道、また小田原線などが毎日莫大な利用者を運んでいます。
バスやタクシーも、最盛期ほどではありませんが、利用できる範囲や時間帯、そしてサービスについては高い満足度を維持しています。
市内の人口は、2000年代半ばに入ってから勢いが弱まっているものの、まだ増加が続いています。
高齢化率は、2023年には26.0%となっています。
急速に進む高齢化の実態が浮き彫りとなりました。
要介護認定者の増加も目を引きます。
2014年に4,000名を超えたことが発表されていますが、2024年には6,300人を超えています。
75歳以上の高齢者向けの介護の重要性が痛感されます。
座間市では数年前から、主として介護予防サービスや生活支援サービス事業の改革に重点を置いてきました。
施設の増加やサービス増加にも、力を置いていく方向で現在動いています。
座間市の場合、老人ホームや高齢者専用住宅の料金体系は特に安いというわけではありません。
ただし、10万円台で月額使用料金を相談できる施設ならけっこう出てきます。
価格帯にかなりの幅を持たせている施設も多く、受けたいサービスや予算をはじめとした条件に応じて交渉できる余地があることを前向きに解釈しながら、施設の見学や比較をしていくことが、利用者サイドには求められそうです。
駅から遠い施設もけっこうありますが、バスやタクシーをはじめ、車両によるアクセス方法についてまでヴィジョンを描きながら施設探しをするほうが、おそらく後悔しないでしょう。