足利将軍家の発祥の地。ロケがよく行われる美しい土地です

栃木県の南東部を占める、足利市。
室町幕府で知られる足利氏が勃興した由緒正しい土地柄です。
2015年春に日本遺産に認定された「足利学校」をはじめ、「鑁阿寺」や「織姫神社」と足利一門の興隆を今の世に伝える史跡が市内に点在しています。
市内のその他の風景として目につくのは、足尾山地や渡良瀬川といった自然の多さでしょう(「あしかがフラワーパーク」のような、何歳になっても訪れることが容易な施設で草木や花々を愛でることもできます)。
山地や河川、そして住宅地に至るまで、近年は映画やTVドラマの撮影場所に選ばれることが増えています。
草雲美術館や栗田美術館のような文化施設も、安定した人気の観光スポットに成長しています。
足利市内では鉄道といえば、JRの両毛線と東武鉄道の伊勢崎線を意味します。
後者に関しては近年、沿線に新しい住宅地や商業地が建造されており、住みやすさと動きやすさを一度に手に入れられるチャンスがあります。
市内には地方道や県道が数十本通っていることも、暮らす上ではメリットとなるでしょう。
このほか、北関東自動車道に乗り入れることが簡単だというメリットがあります。
現在の足利市の交通事情でもう1点付け加えておくべき情報に、独特のバス事情があります。
今の足利市は、コミュニティバスがとても発達した都市になっており、安定した運営があらゆる方面に向けて行われています。
高速バスは、都内や西日本方面など重要な場所に向けて随時運行されています。
市内の人口は、1980年代にピークを迎えました。
その後は、決して急激ではないものの確実に減少が続いています。
2000年代に入ると、およそ30年ぶりに16万人を切りました。
5万人を切るときまで、待つ必要はすでにほとんどない状態です。
人口減が止まらないことだけが原因ではないようですが、市内の少子高齢化の進みは遅いとはいえません。
2010年には高齢化率はすでに25%を超え、2023年の調査では33.1%と30%を超えました。
県全体の進み具合を先行する勢いであることを裏付ける結果となりました。
老人ホームや高齢者専用住宅の数は、人口減少が続いているわりには多めになってきたのは、それらの事情に対応するためでしょう。
公営の施設が相変わらず人気ですが、特別養護老人ホームなどは定員に空きがなかなかできないもの。
しかし住宅型有料老人ホームを中心に、民営の施設の中からうれしくなるほど費用が掛からないところが出てきています。
見学して、実際に確かめてみましょう。