高齢化率は低く、そのために老人ホームの数・種類は少なめ

神戸市の西側に位置し、明石市と隣接する西区。
もともと「(旧)明石郡」に属していたエリアで、ロケーションの都合もあって今も明石市との結びつきはかなり強いです。
とはいえ、神戸中心部で働く勤労者のためのベッドタウンにしようという計画が高度経済成長の時代に持ち上がったこともあり、神戸側へ通勤・通学する住民が多数暮らす団地などもたくさんあります。
そのような区民が集まったこともあり、今では神戸市内でいちばんの人口を抱えるエリアに成長しています。
交通インフラは申し分なく発達しています。
市営地下鉄や神戸電鉄の利便性は優れていますし、区外にあるJRの駅を利用することも難しくありません。
バスも、神姫バスをはじめ大きな会社が進出しています。
かつての爆発的な人口増加に合わせて、商業施設が多数進出したため、買い物などの日常生活に不自由する恐れはまずないでしょう。
神戸市は、国内では「五本の指に入る都市」と称されることがあります。
それくらい物資や人の流入が激しいからですが、実際に人口は一貫して(阪神・淡路大震災の直後は除きますが)右肩上がりに増えてきました。
西区はその増加を支えるような役割を果たしてきたといってもよいでしょう。
もっとも2000年代半ばを過ぎるとその成長にも陰りが見えるようになり、近年は前年度よりも若干の減少が確認される年もありました。
2023年の人口は23万6,258人、高齢化率28.8%でした。
要介護認定者数は神戸市全体で9万6,000人を超えています。
官民が協力して、施設系のサービスを充実させていくことが大切でしょう。
今のところ、民間の施設はまだ目立って多いわけではありません。
まだグループホームや特別養護老人ホームの数やサービスが目立っています。
ただ民間の施設でも、月額使用料が10万円台から相談できるケースは決して少数ではないようです。
また、月額使用料・入居一時金ともに価格帯が広い施設もわりと散見されます。
できれば、行政主体の施設から民間主体の施設まで、なるべくいろいろな施設を見て確かめてから、選んだほうが良いでしょう。