月額利用料が10から15万円のサービス付き高齢者向け住宅が増加中

札幌市の北東に位置する北区。
市内でも最大の人口を有するエリアで、早くから札幌市、ひいては北海道全体でも顕著な発展を繰り返してきた土地です。
もともと平坦な土地が広がっており、泥炭地が多いという問題を解決すれば、建物を大量につくるにしても移動するにしても便利な土地柄でした。
もちろん、高齢者にとってもあちこちを散策する上で便利といえます。
函館本線や学園都市線、市営地下鉄などが通っているほか、バス会社が何社も進出しているため、遠隔地への移動をする際もむろん不便ではありません。
市内は、鉄道沿いに商業地区が集中してきた歴史を持っており、現在も南部を中心に非常ににぎわっています。
北部へ向かうと住宅地が増えますが、買い物のような日常生活に必要な施設は完備されているといって良いでしょう。
札幌市内は、絶えず人が流入しているため人口は右肩上がりに増えていますが、その特徴は北区にもあてはまります。
人口は年々、少しずつではありますが現在も増えています。
ただし、札幌市全体の人口が今後近いうちに減少に転じるものとみられています。
高齢化率は、札幌市内では平均的な進み方を示しており、2007年では18.2%を示しましたが、市全体の結果は18.4%でした。
2023年の調査でも、北区は27.7%、市全体では28.2%を示しています。
介護の必要性や緊急性の高さは以前からよく知られており、北区の要介護認定者は、2023年の段階で11,000名を超えています。
現在は、要介護度の低い高齢者のほうが若干多い状態ですが、将来的には要介護3以上の認定者が急増する可能性も否定できないと一部ではいわれています。
施設による介護の必要性も高い状況ですが、北区ではすでにさまざまな種類の老人ホーム・高齢者専用住宅が建てられています。
施設の数が十分にあるというわけではありませんが、駅からの遠さや費用などの面でみると、なかなか利用しやすい状態になっています。
月に10~15万円前後の出費でも住める施設が目立つからです。
また、最近はグループホームがかなり増加しており、それと比べると少ないもののサービス付き高齢者向け住宅もひと昔前と比べて多くなりました。
周囲の環境や利便性も考えながら、施設を決めると良いでしょう。