地下にデパートがある札幌駅!市内・市外のどちらもアクセス可能

札幌駅は北海道最大のターミナル駅であり、その歴史は古いです。
開業されたのは1880年のことで、小樽市の手宮と札幌間を結ぶ路線として開業した官営幌内鉄道の終着駅・「札幌駅停車場」がその始まり。
初代の駅舎は仮の建物で、開業2年後の1882年に本格的な「2代目」の駅舎が建設されました。
当時は特に石炭を運搬する路線として活躍し、北海道の開拓・発展を支えたわけです。
1988年には幌内鉄道が民営化され、札幌駅は同年に「北有社」、翌1889年には「北海道炭礦鉄道」へと所有権が変わりました。
火災による建て替えにより、1908年に3代目の駅舎が完成。
その後、第二世界大戦を経て1952年には4代目の駅舎へと立て替えが行われています。
地下1階、地上4階という大型の建物で、地下にステーションデパートが入るなど、商業施設としても市民に愛されました。
また、高度成長期になると駅の周辺に百貨店や高層のオフィスビルの建設が進み、札幌駅は北海道の経済・商業の中心地として発展していきます。
北海道の歴史上、交通の要衝として経済・産業を引っ張ってきた札幌駅。
近年では外国からの観光客が増える一方、自動車を運転しない高齢者の人口増も進んでおり、公共交通機関として鉄道が果たす役割が増しつつあります。
現在の札幌駅はJR函館本線、千歳線、札沼線が乗り入れるほか、札幌市南北線・東豊線の「さっぽろ駅」も隣接。
市内・市外のどこに行くにも利便性は高いです。
駅ビルには「大丸札幌店」「アピア」「札幌ステラプレイス」などが入り、駅利用者はもちろんのこと、買いもの目的で駅に来る人も多いでしょう。
「エスタ」の1階にあるバスターミナルは、市内各所に向かう路線バスだけでなく、全国各地を目的地とした高速バスも利用できます。
札幌駅前通りの地下歩行空間は「チ・カ・ホ」とも呼ばれ、北海道最大の繁華街であるすすきの地区まで続いているので便利。
冬の時期などの悪天候時でも、歓楽街に快適にアクセスできます。
一方で、札幌駅周辺は文教地区としての顔も持っており、駅の北側には「北海道大学」「藤女子大学」などが立地しています。