交通網が発達し、介護施設へのアクセスも楽チン
札幌市西区は、市全体の中では中央部分にあります。
しかし市の中心地区から見たら西側にあり、かなり便利な位置にあるエリアです。
面積は、特に他の区域より広いというわけではないものの市内では2番目となっています。
東部から中央部にかけては住宅地や産業が集中する地域に、西部は山地をはじめとした自然が残る地域となっており、区内を散策すると多様な景観を楽しめます。
北部には、有名な鉄工団地、木工団地が今なお残っています。
高度経済成長の時代からたびたび鉄道インフラの整備や拡張が行われており、20世紀の終わりまで続けられた結果、JRの函館本線や札沼線、また市営地下鉄の東西線が要所を通るようになっており、移動はたいへんスムーズに行えます。
バスやタクシーについても、有力な事業者がいくつも進出しており、気軽に乗ることができます。
札幌市は、北海道の中心部として、常に人口が伸び続けており、西区の人口も長い間伸び続けていましたが、近年は変化が見られるようになっています。
西区の人口が2012年に久しぶりに減少に転じたのです。
市の人口も今後は減少すると予想されていますが、西区についても、その影響からは逃れられないものと考えたほうが妥当でしょう。
高齢化率は、2023年に28.2%に達しましたが、この結果は市全体の結果とほとんど変わりません。
国全体の結果と比べればまだ余裕がある状態ですが、少しずつではあっても上昇途上にあることは間違いありません。
2030年には高齢化率は30%を超えるものとみられています。
いつまでも同じ歩み方をするとは限りませんが、しばらくの間西区の少子高齢化と市全体のそれは、類似した形で進行するのかもしれません。
市全体の要介護認定率は、2000年代後半には変化があまりない時期があったものの、2010年ころから上昇傾向に拍車がかかり、2013年に20%を超えてしまいました。
これからもペースが上がる可能性もあり、施設やケアサービスの需要は高まる一方になりそうです。
西区の老人ホームや高齢者専用住宅は、市内の物価などを考慮すれば安いといえるかもしれません。
特に高齢者向け住宅の中には月十万円程度の出費で入れる施設がまだ残っています。
有料老人ホームとなると、数が多くはないものの月十数万円の月額利用料で入居が可能なところもあります。
西区も広いですから、なるべく範囲を広めにして探すほうが良さそうです。