駅近に介護施設が多く、交通アクセスの良さは特筆

札幌市の中心部(少し北よりですが)に位置する中央区には、北海道全体の中枢機能が集中しています。
決して広いエリアではありませんが、数々の官公署や国の出先機関が所狭しと立ち並び、民間企業の事業所なども負けず劣らず進出しています。
碁盤目状に整備された歩きやすい町並みと、近現代の歴史を感じさせる独特の建築様式にもとづいた建物・ビルが多いことが特徴でしょう。
公園なども多くつくられており、老後を過ごす場所としてはなかなか魅力的です。
21世紀に入ってから開発計画がいくつか施行されていますが、いずれも市民の意見をさかんに取り入れて、景観や住み心地を重視した内容となっている点がセールスポイントです。
交通機関も便利で、JRの函館本線や市営地下鉄の南北線・東西線・東豊線が走行しています。
そして路面電車(一条線・山鼻線・山鼻西線)も忘れてはなりません。他にも、民間のバス会社やタクシー会社もエネルギッシュに運行を行っています。
区内・市内はもちろん、市外へ移動する際も不便をしいられることはまずないでしょう。
札幌市内の人口は止まることを知らないペースで伸び続けているものの、減少に転じる日もそう遠くはないと考えられています。
ただし中央区の人口については「はっきりとした減少傾向がみられるようになる日はやってこないだろう」という意見が今のところ有力です。
ペースは落ちつつも人口増加が続く可能性は高いですが、高齢化率については上昇を続けるものと考えられています。
2023年の時点で高齢化率は24.3%。これは市内ではかなり低いほうですが、2040年代初めには30%を超えるだろうと推定されています。
2023年には、区内の要介護認定者が8,600名をはるかに上回る結果となっている点も、看過できない状況です。
現在、老人ホームや高齢者専用住宅が次々につくられていますが、駅から遠くない場所にも施設が少なくない点はなかなか魅力的です。
また、費用についても価格帯に幅があり、入居一時金の相場を見ると、中央値が16万円前後と、それほど高額化していない点も特徴です。
できる限りたくさんの施設を見学して回って、時間を渋らずに結論を出すほうが、納得できる結果を得られそうです。