阿武隈川の河口に広がる、人口や交通手段が豊かな住みやすい都市

仙台市から見て南方に位置する、岩沼市。
太平洋に面しており、阿武隈川の河口沿いに広がっています。
江戸時代には岩沼藩として栄えた土地で、都市としては決して広域ではないにもかかわらず、竹駒神社や金蛇水神社のような史跡がまだ丁寧に保存されています。
伝統色の強い祭事や新しくはじめられたイベントの多さも見ものとなっています。
海岸線をもつ宮城県の一部である以上、東日本大震災の際は甚大な被害を受けていますが、市民が力を結集させて復興にがんばってきました。
隣にある名取市との関係はかなり深く、境界線が何度となく変さらになったり、仙台空港の運営に関して協調路線をとったりと、何かと話題が尽きません。
空路以外の交通インフラを垣間見ると、岩沼駅にてJRの東北本線や常磐線を利用できることがわかります。
特に後者については、岩沼駅がさいはての地になっているという見方が可能です。
道路事情については県道が主たるルートになりますが、それ以外にも仙台東部道路や国道4号線・6号線などを通って各地に向かうことができます。
バスについては、「iバス」と呼ばれる一種のコミュニティバスが運行されており、かなり格安の料金で乗車できます。
仙台空港や常磐線などのインフラの影響から、市内の人口は一貫して増え続けてきました。
970年代前半に3万人を超え、1990年代半ばに4万人を突破しました。
ただし10年くらい前から一気に増加のペースが落ち込んでおり、近年は微減という結果になる年が出てきています。
2023年の調査では人口4万3,656人、高齢化率が27.4%となっています。
市内には、介護施設がたっぷりとそろっているとはまだいえませんが、公的な施設から100%民間出資の施設まで、いろいろなタイプの施設が建てられています。
好みに合ったタイプを選んでから探すのも悪くないでしょう。
グループホームは特に戸数の伸びが著しいため、認知症の症状がみられる場合には、何はともあれグループホームへの入居を検討するほうが建設的かもしれません。
ちなみに数にはまだ限りがあるものの、介護付き有料老人ホームの場合なら特に入居費用が比較的安く上がるケースが近年見られるようになっています。