高齢化に伴って新設の老人ホームも多数
仙台市の北端に位置する泉区。
しかし、かつては「宮城県和泉市」として親しまれたエリアで、仙台市に編入されたのは四半世紀くらい前のことです。
もともと仙台市中央部に通う勤労者のベッドタウンとして発達してきたエリアでしたが、1990年代に「泉区副都心計画」が実施されたこともあって、さらに産業の集中が続きました。
合併の影響で、仙台市地下鉄が泉区の中央部まで増設されたことも、この地域の発展に大きなインパクトをもたらしました。
人口が多いことから自然とインフラや商業・サービス業もかなり発展しており、利便性では高い水準を誇っています。
プロ野球の「東北楽天ゴールデンイーグルス」やJリーグの「ベガルタ仙台」の本拠地がある地域でもあります。
区内は地下鉄を除くと、鉄道は普及していませんが、バスの路線はかなり整備されています。
東北自動車道のような主要道路も使いやすい位置にあります。
泉区の人口は現在も増え続けています。
特に増加のスピードがあったのは1970年代~2000年ころまでですが、21世紀に入ってもペースは落ちたものの依然として増加が止まりません。
住宅地の建造も、以前に比べれば減っているものの、今なお将監殿などを中心に、新しい団地の建設が行われています。
ただし、高齢化のスピードを見ると、決して軽視できない状態であることがわかります。
2023年の資料では、区内の高齢化率は28.3%でした。高齢化の速度は顕著です。
特別養護老人ホームへの入居希望者の5割が85歳以上に達しているなど、市内全体で介護の需要の高まりが強く感じられます。
幸い、泉区には設備が新しく、全体的に美しく管理されている老人ホームや高齢者専用住宅が何軒もあります。
駅に近い場所にあるなど、特別な条件を備えた施設の場合は費用がかなりかかるケースもありますが、入居一時金や月額使用料が20万円以下で間に合うような安い施設がまだいくつも残されています。
中には、15万円未満で済む施設もありますから、よく吟味するに越したことはありません。
泉区は開けているものの、まだ水田や自然の息吹を感じられる風景がけっこう残っており、豊かなシルバーライフを過ごせる土地です。