県の天然記念物になった大イチョウが町のシンボルです

宮城県の最南端に位置する、伊具郡丸森町。
北端で白石市・角田市と隣接しているほか、亘理郡山元町と接しています。
福島県との境界線を挟んで、相馬市・伊達市と相馬郡新地町と向かい合っています。
町域は、ほぼ全体が阿武隈高地に属しているのが地形上の最大の特徴でしょう。
このため市街地などは、北部などの限られた地区に集中しています。
豊富な山林を活かした林業で古くから経済を支えてきました。
現在も、町域のおよそ1割が国有林として使われているほどです。
丸森町には山林のような大自然にまつわる名所が少なくありません。
阿武隈渓谷県立自然公園はその最たる例でしょう。
また阿武隈川では舟下りのサービスが、すっかり地域を代表する観光の目玉として定着しました。
この川では、いかだ下りによる競技会まで定期的に開催されています。
松沢山光明院では、毎年ゴールデンウィークがはじまる時期に火渡り神事が開催されます。
これは宮城県まつり百選に選出されており、春の風物詩として有名になりました。
このほか金山城址や蔵の郷土館齋理屋敷といった旧跡が町内に存在します。
金山城址は現在、公園として整備されているためアクセスは簡単です。
蔵の郷土館齋理屋敷は、7代にわたって豪商として大繁盛した名家の屋敷。
2011年に、敷地内の建造物が国から登録有形文化財の指定を受けました。
博物館として一般開放されています。
独特の内装と雰囲気に満ちた飲食施設などが見ものです。
丸森町で列車にお乗りになりたい場合は、阿武隈急行をご利用になるとよいでしょう。
町内に駅が3ヵ所設置されています。
路線バスに関しては、民間のバス会社は現在参画していません。
町営のコミュニティバスがその代役を務めています。
なお一部の地区では、隣接する白石市が運行するコミュニティバスにご乗車可能です。
幹線道路については、国道113号線・349号線などが通行量の多さで有名です。
丸森町の人口は、時代が昭和から平成に移り変わるころになると減少傾向に入りました。
2023年の調査では、12,192人という集計結果が出ています。
高齢化率については同年の調査を経て、43.8%というデータが公表されています。
今から丸森町内で介護施設へのご入居をお考えになる場合は、グループホーム・介護老人保健施設・特別養護老人ホームなどにめぐり会える機会があるでしょう。
グループホームについては民営・公営を問わず各地に建てられてきました。