都市開発が成功しているエリア。どこへ行くにも便利

利用率のデータを参照すると、その変化はなかなか印象的です。開業からしばらくの間は1日あたりの乗客数は増加していたものの、数百人程度の記録ばかりが残っていました。しかし1990年代半ばに記録的な増加を見せており、2000年になると開業年度の3倍を超える人数に到達したほどです。2004年に1800人を超え、その4年後に史上初となる2000人突破が確認されました。ときどき微減となる年が出ているものの、その後も総じて増加が続いています。
八軒駅は当初、駅舎が高架化されていませんでした(近くの線路はじきに高架化されましたが)。駅舎が高架化されたのは90年代後半に入ってからでした。それにもかかわらず長いこと非電化の駅でしたが、2012年の大工事で、とうとう電化されています。
八軒駅の周辺は、この数十年で着実に人口や建物の密集化が進んでいます。目立った公共の施設や民間の施設などは特に見当たりませんが、集合住宅や雑居ビルなどの多さには目を見張るものがあります。不便な暮らしを強いられる心配は基本的にありません。
八軒駅は、JRの札沼線に所属する駅です。すぐ隣に桑園駅、そしてその隣に札幌駅が存在します。これらの駅を合わせると、函館本線・千歳線、札幌市営地下鉄の南北線・東豊線への乗り継ぎができます。反対方向に2区間進むと新琴似駅があります。この駅で下車しても、南北線への乗り換えが可能となります。
八軒駅の近所で介護施設を探すとなると、少し前までは有利な材料があまり見当たらなかったかもしれません。急速に開けてきたエリアという事情が手伝って、施設の軒数が不足していたことが主因です。
今でも軒数が多くなったとはいえませんが、近年は介護事業界の長年の努力が結実して、駅からそれほど離れていない場所に開業を果たした例が増えています。最初のうちは、駅から1~2キロ程度の範囲までたっぷりと時間を費やして探してみるとよいでしょう。月額使用料や入居一時金が15万円前後といった手ごろなコストで契約できる高齢者住宅、あるいはサービス付き高齢者向け住宅などを発見できるチャンスがありそうです。