一般市民による高齢者支援の手厚い街

相模原市中央区は神奈川県の旧相模原市中心部。
相模原市が政令指定都市となった際、行政区として設置された街です。
交通アクセスとしてはJR横浜線、相模線が通り、路線バスも神奈中バスと呼ばれている神奈川中央交通バスなどが走っています。
中央区の高齢者人口の推移は、2006年は総人口が70.3万人、高齢者数は11.4万人で、高齢化率は16.2%だったのに対し、2023年には人口27万2,439人、高齢化率25.3%となっています。
高齢化が進んでいるのが数値でも分かります。
増え続ける高齢者のために、相模原市は高齢者居住安定確保計画を立て、中央区もその計画に協力しています。
高齢者の生活向上を目的とした調査で、バリアフリー化の進行状況などを分析。
介護施設についても、特別養護老人ホームや介護老人保健施設などの公的介護施設だけでなく、有料老人ホームなども統括。
現在グループホームなども含めると相模原市内には7000床以上のベッドが整備されています。
また、「ふれあいサービス」という家事援助・介助サービスを実施。
市内在住の高齢者や障がい者などの援助が必要な方を対象に、ヘルパーだけでなく研修を受けた一般市民が、買物や掃除などの家事代行や介助サービスするというものです。
有料ですがこのサービスのおかげで細かなフォローが可能となっています。
その他にも中央区は多彩な高齢者福祉サービスを行っています。
必要だと思うサービスは気兼ねせず、積極的に申し込むとよいでしょう。
特別養護老人ホームなどの公的介護施設は他の市町村同様、満床状態のようです。
しかし、「介護度が高い」といった優先の条件がそろえば、順番を繰り上げて入居させてもらえますので、あきらめずに申し込んでおくことをおすすめします。
また、特養に比べると料金は割高ですが、介護付き有料老人ホームやサービス付き高齢者住宅などが中央区にもありますので、上手く利用していきましょう。
老人ホームによっては、体験入居は格安になっている所もありますし、1ヵ月単位のショートステイなども用意されていますので「まず利用してみる」というのも一つの方法です。
有料老人ホームは正式に入居する場合、入居時に必要な一時金が数十万から数百万円というホームが多いようです。
サービス内容や料金をよく調べておくとよいでしょう。
グループホームも区内に30か所近くあります。
ただ、元々少人数制なので募集も少ないのがネック。
料金は入居時の頭金が数十万かかる施設もありますが、月額利用料は食費も含めて10万円程度というホームもあり、料金的に魅力です。