認知症高齢者に朗報!グループホームが増加している最中

横浜市の南端を占め、三浦半島の付け根に位置する金沢区。
市内で唯一の天然の海岸が残っているほか、「八景島シーパラダイス」や「横浜ベイサイドマリーナ」のような海をモチーフにしたレジャーランドが並んでおり、年間を通しておおぜいの利用客を動員しています。
鎌倉時代からたくさんの史料が残されている土地柄で、金沢文庫や富岡八幡宮のような歴史的な建造物を多く残しています。
観光スポットには事欠きません。
資産家や著名人が明治以降、別荘を建てる場所に選んできた経緯があるため、区内にはいまだに高級住宅街が連なる一角が残っており、全体的に暮らし向きのよさが感じ取れます。
また商業施設が相当に多く、日常生活を送る上で支障となる要素はほとんどないでしょう。
区内にはJRが開通していません(この点に意外性を感じる人は多いようです)。
しかし京急本線や京急逗子線が走っているほか、金沢シーサイドラインが運行しているため、外部への移動に不満を感じる住民はめったに出てきません。
その意味では、首都高速湾岸線や横浜横須賀道路への接続が容易な点もプラスに作用しているでしょう。
バスについては、横浜京急バスや横浜市営バスのほか、神奈川中央交通や横浜交通開発と地域性の高い企業が隙のない運行サービスを提供しています。
区内の人口は、1980年代までは右肩上がりの成長を続けてきました。
しかし約四半世紀前から人口増加率は急激に落ち込んでいます。
最近はわずかながら前年度と比べて減少する年があるため、近い将来20万人を割り込む可能性が持ち上がっています。
もっとも人口の動向はまだ少子高齢化に対して大きな影響は及ぼしていません。
2023年には人口19万4,944人、高齢化率30.7%となっています。
市内の平均値より多少高い数字でした。
少子化率についても同様に、市・県の結果より若干よくない数値となっています。
それでは区内の老人ホームや高齢者専用住宅の実態の説明です。
区内では特別養護老人ホームや老人保健施設が、悪くない比率で整備されているものの入居人数については慢性的に定員に達している様子です。
ただしグループホームが増加している最中のため、認知症などで入居資格を満たせそうなら近場で探したいところです。
民間の施設については、介護付き有料老人ホームが多く、その次に住宅型有料老人ホームが続くようですが、サービス付き高齢者向け住宅などはまだほとんどありません。
有料老人ホームについては、たまに驚くほど安い施設がありますから、見落としがないように注意深く探すことがおすすめです。