漁業と工業の都市。市内南部は、湧水が名物です

福岡県の最東端に位置する、豊前市。
西側から築上郡の築上町に、東側から吉富町・上毛町に挟まれています。
南端は大分県との境界線が延びています。
県境を挟んで向かい合っているのは中津市。
北端は周防灘に面した海岸線です。
この沿岸地域に人口の大部分が集中しています。
海岸から離れるとだんだんと高地に突入するのが特色で、南部は筑紫山地が広がっています。
求菩提山は築上町との間にまたがる山で、以前は修験道の霊山として有名でした。
山頂にお進みいただくと、江戸時代などから残されている遺構をたくさんご見学いただけます。
たくさんの文化財がある場所のため、今世紀の初めに国から史跡の指定を受けました。
湧き水がよく出る山で、澄んだ水をたっぷりとお飲みいただける点もこの山の捨てがたい魅力でしょう。
中津市との間にそびえ立つ犬ヶ岳は、展望台などが建てられている山です。
秋になると紅葉狩りをお楽しみいただけるため、観光関係の雑誌がしばしば取り上げる名所になりました。
また、春先にご覧いただけるツクシシャクナゲも人気の的となっています。
豊前市は沿岸部に市街地がつくられているため、工業と漁業がさかんな都市です。
よく水揚げされているのは、シャコやカキのような貝類やワタリガニのような甲殻類。
地域によっては稲作が熱心に継続されており、豊築宝と呼ばれる独特の品種を生産しています。
豊前市で鉄道をお使いになりたくなったときは、JRの日豊本線をご利用になれます。
中心駅となっているのは、宇島駅。
この駅は商店街に近くて便利です。
路線バスに関しては、現在は民間の事業者が参入していません。
その代わりに、市営のコミュニティバスにご乗車できます。
中津市と共同で運行している路線も存在します。
幹線道路に関しては、東九州自動車道にお乗り入れできるインターチェンジが市内に1ヵ所あります。
また国道10号線が便利。
この車道に近づいていただくと、沿道に点在する商業施設をご利用できます。
豊前市の人口は、30数年前から徐々に減少傾向に向かいました。
2015年の調査内容を振り返ると、25,940人という結果になっていたことがわかります。
2023年には24,195人、高齢化率は37.2%と全国平均と比較しても高い水準です。
豊前市に所在する介護施設にご興味がおありでしたら、グループホーム・特別養護老人ホーム・ケアハウス・介護老人保健施設・住宅型有料老人ホームあたりにご入居できる機会があるでしょう。
バスを活用していただくと、中津市内にある市民病院に直行可能となります。