自然が豊かに残るエリアで、安らかなシニアライフを実現

福岡市内の、中央から南部にかけて広がる早良区。
独自の行政地区として独立したのは、1980年代前半のことですから、まだ新しいエリアと呼べるかもしれません。
市内でも最大の面積を持っており、海に面した北部から山地が伸びる南部まで、区内はバラエティに富んだ風景が連なります。
自然が豊富に残された地域もあれば、北部のように都会的な地域もあって、あらゆる人々を惹きつける特徴を備えています。
区内を走る鉄道は地下鉄ですが、便利な空港線や七隈線に乗車できます。
福岡高速環状線をはじめ、幹線道路が何本も走っており、バスのサービスも大好評です。
福岡市は、人口の増加に歯止めがかかりそうにない都市です。
しかし、近年の早良区の場合はそうではありません。
早良区の人口は1990年代までは一定のペースで伸びていました。
しかし2000年を過ぎるとペースが落ちていき、2005年以降は横ばいとなっており、2023年には22万1,649人となっています。
早良区には、数十年前に開発された住宅地が中部を中心に数多く残っているため、高齢化の波も避けられません。
2005年度の発表では15.1%でしたが、2010年には17.7%まで上昇、2023年には24.4%まで増加しました。
福岡市全体の高齢化率の推移にかなり近い伸び方を見せていますが、2025年ころには25%を超える可能性が報告されています。
福祉サービスを充実させることで、少子高齢化に歯止めをかけていくことが今後とも期待されます。
区内の要支援・要介護認定者は2023年に1万人を超えています。
年々増加傾向にあるため、サービスの拡大や予算の増額が、継続的に望まれます。
早良区には幸い、すでにかなりの老人ホームや高齢者専用住宅が存在します。
さらに、施設が増える計画がまた浮上している様子です。
現在の施設を見ても、駅から数百メートル程度とロケーションに恵まれている場合でも募集が終わっていないケースもあって、なかなか期待を持てそうな状況です。
さらに、月額使用料があまり高額ではない施設も少なくありません。
入居一時金がゼロになる施設は目立ちませんが、総合的なコストは安上がりに落ち着く可能性が感じられます。
グループホームやサービス付き高齢者向け住宅のような、行政と関係を持つ施設もけっこうある点も、付け加えておいたほうが妥当でしょう。