養老川渓谷・温泉などがおすすめの名所です

千葉県の中南部に位置する、夷隅郡大多喜町。
長生郡に属する睦沢町・長南町と北部で隣接しているほか、市原市・君津市・勝浦市・鴨川市・いすみ市に取り囲まれています。
町域の過半数が山林地帯で、特に南西部は山がちな地形です。
比較的海抜が低い北東部を中心に集落などがつくられてきました。
室町時代末期になるとしだいに城下町が形成され、さまざまな豪族がしのぎをけずるようになったことがたくさんの史料から明らかにされています。
江戸時代に入ると本田氏や松平氏がこの地域に君臨してきました。
本田一族をはじめ数々の名家の居城となってきた大多喜城跡はおよそ40年前に天守閣などが再建され、博物館が設置されました。
この文化施設は現在、県立中央博物館の分館となっています。
このほか、大多喜家の統治下で豪商として鳴らした渡辺一族の邸宅が大切に保存されており、国から重要文化財の指定を受けています。
大多喜町と市原市にまたがるように流れる養老川には、美しい渓谷があることで有名です。
渓谷周辺は現在、養老渓谷奥清澄自然公園に指定されて県の管理を受けています。
ツツジや藤の花の美しさや紅葉の素晴らしさ、そして県で最大の滝などが見どころです。
また、温泉のご利用がおすすめです。
併設されている宿泊施設では、山菜などの名物料理を味わっていただけます。
日の出の景勝地として名高い妙法生寺も、大多喜町の重要な名所のひとつ。
この寺では境内を中心に2万本におよぶ大量のあじさいが植えられている点も見ものです。
大多喜町で列車にお乗りになるときは、いすみ鉄道のいすみ線や小湊鐡道の小湊線がご使用可能です。
小湊鐡道は、一般の路線バスの運行も担当しています。
高速バスについては東京都内に向かうルートが、小湊鐡道のほか京成バスグループ・京急バスグループ・鴨川日当バスの下で運行されています。
幹線道路に関しては、国道297号線・465号線などが便利な車道でしょう。
大多喜町の人口は、半世紀くらい前から一貫して減少してきました。
2023年には人口8,365人、高齢化率43.2%と高い水準となっています。
今から大多喜町にて終の棲家となる介護施設をお求めになる場合は、グループホーム・介護療養型医療施設などが比較的探しやすい状態でしょう。
それ以外では、サービス付き高齢者向け住宅・介護老人保健施設あたりにご入居できる機会があるでしょう。