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女性がグループホームの費用について考えている

【料金表あり】グループホームの費用はいくらかかる?(入居一時金・月額利用料)

介護保険サービスの適用となるグループホームは、認知症の方を対象とした施設です。

「グループホームを利用するために必要な費用はどのくらい?」「初期費用はいくらかかる?」など、グループホームへの入居を検討する際には、費用が気になりますよね。

ここでは、グループホームの入居一時金・月額利用料の相場、月々にかかる費用の内訳などについて詳しく解説します。

また、介護保険の自己負担額、グループホームのメリットやデメリットなど、グループホームのすべてを知ることができるので、ぜひ参考にしてみてください。

グループホームとは

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは、認知症の高齢者が共同で自立した生活を送る施設です。

グループホームの多くは「認知症の人が安心して生活できる環境」を目指し、くつろげる居間や明るい食堂など、家庭的な生活環境を整えています。

施設内では5人~9人の入居者が1つのグループ(ユニット)をつくって、食事、入浴、排泄などの介護を受けながら生活をします。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
グループホームの「ユニット」には、どんなメリットがありますか?
入居相談員 山本
入居者が少人数に限られるため、スタッフの目が行き届きやすいことがメリットと言えるでしょう。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

家事やレクリエーションを通して入居者同士の触れ合いが楽しめますし、施設内はバリアフリーなので快適に暮らせるでしょう。

ひとつ注意したいのは、施設サービスではなく居宅サービス(地域密着型サービス)に該当するため、特養等の施設サービスに対応される措置は適用外です。

また、施設と同じ自治体に住民票がある人しか入居できないので、気をつけましょう。

グループホームについて詳しく知りたい方は以下の記事で紹介していますので、ぜひご覧ください。

ショートステイでも利用できる

入居者を介助している介護士

ショートステイとは、在宅介護を受けている方が短期間だけ施設に入所し、日常生活に必要な介護を受けることができるサービスです。

介護者の負担軽減や、出張や帰省などで一時的に介護ができなくなる場合などに、利用されることが多いです。

そして、グループホームでは居室が空いている際に、空き室を利用してショートステイ用の施設としても利用することができます。

ショートステイは連続で利用できる日数は最大で30日で、介護保険が適用される施設であれば、安く利用できます。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
グループホームは少人数制だと思うんですが、受け入れてもらえるんですか?
入居相談員 山本
一定の条件を満たせば、定員を超えて受け入れることが可能です。これはグループホームに対して、地域の認知症ケア拠点としての機能が期待されていることが背景にあります。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
なるほど。介護する人の息抜きやリフレッシュとしても用いたいサービスですね!
入居相談員 山本
グループホームへの入居を検討している人にとっても、入所前に施設の様子を知ることのできる機会でもあります。気になる方はケアマネージャーに利用したい旨を伝えてみましょう。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

ショートステイの費用

ショートステイにかかる費用項目は主に以下の通りです。

  • 介護保険サービス費(自己負担分)
  • 居室使用料
  • 食事代
  • そのほかの実費

ショートステイの場合の介護保険サービス費は、通常の入居よりも算定単位が高くなります。

入居相談員 山本
グループホームの場合は月額料金から日割り計算されることが多いです。そのため、月額利用料金を30で割ることで、1日あたりの利用料金を把握できます。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

ショートステイを利用する場合、1日あたりの費用(短期入所生活介護併設型)は以下の通りです。

【ショートステイの費用】短期入所生活介護併設型
要介護度 従来型 多床型 ユニット型個室
要支援1 451円 529円
要支援2 561円 656円
要介護1 603円 704円
要介護2 672円 772円
要介護3 745円 847円
要介護4 815円 918円
要介護5 884円 987円

ショートステイを通じて、施設を知る

グループホームへの入居を考えている場合、ショートステイを通じて、施設の情報を集めることもできます。

体験入居とは異なり、最大で30日まで施設で生活を続けることができます。1~2日だけお試しで入居する場合よりも、じっくりと施設について知ることが可能です。

次の項目からは実際の施設入居にかかる費用について紹介していきます。

グループホームの入居一時金

グループホームにかかる費用には、入居の際に支払う「入居一時金」と、毎月発生する「月額費用」があります。

入居一時金は賃貸で例えるところの「敷金」にあたる費用を指します。

入居時にかかる保証金などの初期費用には一律の基準がなく、その額は施設によって異なります。

入居一時金の相場

全国のグループホームの入居にかかる費用相場(平均値・中央値)は以下の通りです。

グループホームの入居一時金(全国相場)
平均値 中央値
8.3万円 4.5万円

平均値とは:データの合計値をデータの個数で割った値です。極端に大きい値や小さい値の影響を受けやすいという特徴があります。
中央値とは:データを大きい順・小さい順に並べたときに、中央に来る値です。平均値のように、極端な値の影響を受けにくいという特徴があります。

みんなの介護掲載施設より算出
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
平均8.3万円って、ほかの施設種別と比べて安いですか?
入居相談員 山本
グループホームは民間施設のなかでも、比較的安価な価格設定となっています。

実際、住宅型有料老人ホームの平均値は64.1万円です。ただ、住宅型では費用に見合ったサービス・設備が整っていることから、自分に合った施設種別を選ぶことが重要です。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

なお、入居一時金がかからない施設も多くあります。一方で、高いところだと100万円前後かかるケースもあります。

予算や条件を見ながら、慎重に検討しましょう。

以下のページで、グループホームはもちろん、他の施設の費用相場も併せて紹介しています。

入居一時金の償却

入居一時金は、アパートなどの敷金と同様に、施設を退去する際に一部が返還されます

例えば、入居一時金を20万円支払ったとすると、1年後に退去したなら15万円、2年後に退去したなら10万円…という具合に、入居期間が長くなるにつれて返ってくる金額は小さくなります。これを「償却」と言います。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
返還金の金額はどのようにして決まりますか?
入居相談員 山本
返還金は施設が定める償却期間と償却率によって決まります。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

入居一時金の償却には国の基準はありません。施設によって違うので事前に確認しましょう。

また入居一時金ではなく、保証金を支払うケースもあります。保証金とは敷金と似た意味で、退去時の清掃や修繕などに充てられます。残った場合は保証金は返金されます。

続いて、月額利用料について見ていきましょう。

グループホームの月額利用料と内訳

グループホームの費用相場

グループホームの日常生活費の月あたりの費用相場(平均値・中央値)は以下の通りです。

グループホームの月額利用料(全国相場)
平均値 中央値
12.6万円 12.7万円

月々の費用のうち、居住費は、居室の大きさ・施設の設備・地域などによって左右されることが多く、一般的には都市部の方が高いと言われています。

入居相談員 山本
なお、入居一時金で比較した住宅型有料老人ホームの月額利用料(中央値)は13.9万円です。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

また、介護サービス費は入居者の要介護度に応じて変わり、要介護度が重くなるほど高くなります。

その他の費用では外出イベント時の買物代や理美容代など多岐にわたりますので、施設に問い合わせて内容を把握しておくと安心でしょう。

ほかに、指定病院以外の病院への通院補助といった、介護保険適用外サービスの利用料などもかかってきます。

日常生活費

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
月額利用料にはどんなことに費用がかかっているんですか?
入居相談員 山本
主に、賃料や食費といった日常生活費です。以下に内訳と費用例を紹介していますので参考にしてください。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本
グループホームの日常生活費相場
分類 費用
賃料 5万5,000円
管理費 7,000円
食費 3万7,000円
水道光熱費 1万5,000円
その他 5,000円
合計 11万9,000円
出典:みんなの介護掲載施設より算出

こちらはすべて全額自己負担になります。また、その他の雑費に含まれるおむつ代や散髪代などは施設ごとに規定額が決められています。

ただ、おむつを家族が持参できれば、雑費を抑えることも可能ですので、相談してみると良いでしょう。

賃料

賃料は施設が立地する地域によって費用に差が生じます。都市部など地価の高い地域に立地していると、どうしても賃料は高めです。

一方、車でなければアクセスできないような郊外地域に立地している場合だと、比較的賃料は安くなる傾向があります。

管理費

施設を管理、維持するためにかかる費用のことです。施設によっては、水道光熱費・設備費などが含まれていることもあります。

食費

1日3食の食事にかかる費用のことです。おやつ代などは別途費用が生じる場合もあるので、施設に確認しておくと良いでしょう。

その他

施設の費用には職員の人件費も影響を与えています。例えばその施設が人員基準よりも多くの職員を雇用していると、人件費多くなる分、費用が高くなるわけです。

「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
人員基準ぴったりの施設と、基準より多くの職員を雇用している施設とではどんな違いがあるんですか?
入居相談員 山本
人員基準よりも職員数が多いということは、それだけ手厚い介護を行っていることを意味します。そのような施設では、費用は多少高めであっても、充実したケアを期待できます。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

介護サービス費の自己負担額

続いて、介護サービス(介護費用)の自己負担額について紹介します。

グループホームでの介護費用は、利用者の要介護度に応じた「基本サービス費」と、看取りを行ったり、介護体制を充実させたりすることによる「加算」で構成されます。

サービスの内容に応じて、1日(または1ヵ月)あたりの単位が決まっており、この合計に単価を乗じて報酬額を計算します。

入居相談員 山本
なお、いずれも介護保険の適用を受けますので、自己負担1割(所得に応じて2割または3割)で利用できます。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

また、1単位あたりの単価はお住まいの地域によって変わってくるので、介護保険・地域別単位加算表と照らし合わせて計算してみましょう。

1ヵ月あたりの自己負担額

入居相談員 山本
以下は要介護3の方が、2ユニット制の施設に入居した場合の費用シミュレーションです。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

1ヵ月あたりの自己負担額計算例

※基本サービス費は30日分として計算(介護保険自己負担割合1割の場合)
※医療連携体制加算Ⅲ:事業所の職員として看護師を常勤換算で1名以上配置していることなどが条件
※生活機能向上加算:リハビリテーションを実施している一定の医療提供施設の理学療法士や作業療法士などが訪問し、計画担当者と身体状況等の評価(生活機能アセスメント)を共同して行うことが条件

ユニットとは

そもそもユニットとは、グループホームにおける定員を表す単位のことです。1ユニットは5~9人で形成され、利用者は入居後、同じユニットの入居者と共同生活を送ります。

グループホームの場合、2ユニット(最大18名)の定員となっていることが多いです。

以下で、ユニットごとの自己負担額を見ていきましょう。

1ユニットの場合

グループホームは、1施設にいくつユニットがあるかで自己負担額が異なります。
以下は1施設に1ユニットの場合の自己負担額です。

自己負担額(1ユニットの場合)
要介護度 自己負担額
要支援2 22,800円
要介護1 22,920円
要介護2 24,000円
要介護3 24,690円
要介護4 25,200円
要介護5 25,740円

※自己負担割合1割の場合

出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)

以下ではユニットごとの自己負担額を紹介します。

2ユニットの場合

1施設に2ユニットある場合は、わずかですが自己負担額が下がります。

自己負担額(2ユニットの場合)
要介護度 自己負担額
要支援2 22,440円
要介護1 22,560円
要介護2 23,610円
要介護3 24,330円
要介護4 24,810円
要介護5 25,320円

※自己負担割合1割の場合

出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)

介護保険の負担割合は、以下の記事で詳しく解説しています。

次の項目では介護サービス費の金額を決定付ける「加算」について紹介していきます。

グループホームのサービス加算

加算とは

加算とは、基本的なサービス費に加えて、サービス提供の時間帯や緊急性、延長料金、介護職員の体制強化、資格保有などに応じて、事業者が受け取る追加的な介護報酬のことです。

なかでもグループホームは、看取りへの対応職員の人数を増やした手厚い介護体制などにより、さまざまな加算処置がとられ、利用者にサービス加算として負担がかかっています。

入居相談員 山本
入居しようとしているグループホームが加算対象としている項目の内容は、どんなサービスを提供しているのかを知る手がかりにもなります。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

以下で、それぞれの加算項目について解説しています。

認知症専門ケア加算

認知症専門ケア加算について疑問を浮かべる高齢者

認知症によって日常生活上、介護の必要がある利用者が半数以上を占めるグループホームに対する加算です。

その施設が認知症ケアに関する研修を受けた介護職員を配置している場合や、職員に対して認知症ケアに関する情報共有や指導をしていると加算されます。

この加算を受けているホームでは、より手厚い認知症ケアが受けられるとみて良いでしょう。

医療連携体制加算

点滴を受ける入居者とガッツポーズをする医者と高齢者

医療連携体制加算とは、環境の変化に影響を受けやすい認知症高齢者が生活を継続できるように、医療ニーズに対応できる看護体制を整備しているグループに対する加算です。

現在、グループホームを利用する方の要介護度は、重くなる傾向があります。

2021年の改正では、算定要件に「事業所の職員として、看護職員を常勤1名以上配置」や「胃ろうや喀痰(かくたん)吸引を必要としている入居者に対応していること」が加えられるなど、医療サービスの拡充が行われました。

生活機能向上連携加算

会議をする有識者

自立支援・重度化防止を目的に、新たに創設されたのが生活機能向上連携加算です。

加算の算定要件には、ただ運動をする機会を設けるだけでなく、生活機能の向上を目的とした「認知症対応型共同生活介護計画」を作成することが求められています。

また、計画作成担当者と、理学療法士や作業療法士、言語聴覚士や医師などの専門家たちが共同で身体状況の評価を行うことがポイントです。

主なサービス加算と費用

入居相談員 山本
上記で紹介した内容も含め、主な介護保険サービスの加算項目と加算額は以下の表で紹介しています。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

加算項目と自己負担額
加算項目 自己負担額(30日) 自己負担額(1日) 単位数
初期加算算(Ⅰ) 1800円 60円 30/日
初期加算(Ⅱ) 900円 30円 30/日
夜間支援体制加算
(1ユニット)
750円 50円 50/日
夜間支援体制加算
(2ユニット)
1,500円 25円 25/日
若年性認知症利用者受け入れ加算 3,600円 120円 120/日
医療連携体制加算(Ⅰ) 1,170円 39円 39/日
医療連携体制加算(Ⅱ) 1,470円 49円 49/日
医療連携体制加算(Ⅲ) 1,770円 59円 59/日
認知症専門ケア
加算(Ⅰ)
90円 3円 3/日
認知症専門ケア
加算(Ⅱ)
120円 4円 4/日
サービス提供体制強化加算(Ⅰ) 660円 22円 22/日
サービス提供体制強化加算(Ⅱ) 540円 18円 18/日
サービス提供体制強化加算(Ⅲ) 180円 6円 6/日
生活機能向上連携加算(Ⅰ) 100円 - 100/月
生活機能向上連携加算(Ⅱ) 200円 200/月
看取り介護加算(死亡日) - 1,280円 1,280/日
看取り介護加算
(死亡日以前2日・3日)
680円 680/日
看取り介護加算
(死亡日以前4日以上30日以下)
144円 144/日
看取り介護加算
(死亡日以前31日以上45日以下)
72円 72/日
口腔・栄養スクリーニング加算 20円 20/回
入院時費用
(月に6日限度)
246円 246/日
退居時相談援助
加算
400円 400/回

※自己負担割合1割の場合

出典:「介護報酬の算定構造」(厚生労働省)

ここまではグループホームにかかる費用について紹介してきました。

次の項目では、グループホームと同様に認知症に特化したケアを受けられる「介護付き有料老人ホーム」と比較しながら、どういった方におすすめかを紹介していきます。

グループホームを検討している方におすすめの施設

介護付き有料老人ホームはグループホームと同じく、認知症の方を受け入れている施設です。

それぞれの施設の大まかな費用(平均値)は次のようになっています。

介護付きとグループホームの費用比較
施設種別 入居一時金 月額利用料
介護付き
有料老人ホーム
389万円 24.1万円
グループホーム 8.3万円 12.6万円
当サイトに掲載されている施設のデータを参考に算出
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
介護付きに入居するためには、平均で350万円近くも必要なんですか…?
入居相談員 山本
いえ、必ずしも平均値の金額が必要となるわけではありません。

平均値は極端な値の影響を受けやすく、高級な老人ホームによって相場がつり上がっている可能性があります。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
ありがとうございます。ちなみに、もうひとつの中央値は極端な値の影響は受けないんですか?
入居相談員 山本
平均値と比べ、極端な値の影響は受けにくいでしょう。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

詳細について、以下でさらに見ていきましょう。

次の項目では、認知症ケアが充実しているグループホームと介護付き有料老人ホームについて、費用を比較しながら紹介していきます。

少人数の環境を希望する方は「グループホーム」がおすすめ

グループホームでのケアは、1~9名のユニット単位で行われます。つまり、少人数の環境のもとで、行き届いた介護を受けることが可能です。

また、グループホームは住民票のある施設にしか入居できないことから、住み慣れた地域で生活を送れる点も特徴といえます。

同じ地域に暮らす入居者同士ということもあって、共通の話題が見つかりやすい環境ともいえるでしょう。

入居相談員 山本
認知症を専門としたケアを受けたい方や、コミュニケーションを楽しみたい方はグループホームがおすすめの施設です。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本
グループホームを探す

プライバシーを重視して生活したい方は「介護付き」がおすすめ

グループホームは入居後は他の入居者と一緒に過ごす時間が多いのに対し、介護付き有料老人ホームは個人の時間が多いことが、違いの一つとして挙げられます。

また、スタッフが24時間体制で常駐していることもあり、介護度が重度化しても入居し続けられる点がポイントです。

入居相談員 山本
認知症の方でプライバシーや長期入所できるか否かを重視している場合は、全室個室の介護付き有料老人ホームがおすすめの施設です。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本
介護付き有料老人ホームを探す

みんなの介護 入居お祝い金の進呈について

グループホーム入居費用の軽減につながる4つの制度

この項目では少しでも入居費用を抑えたいと考えている方に向けて、費用負担を軽減できる制度などを紹介していきます。

グループホームに入居する際、費用軽減につながる制度を利用することで、出費を抑えられます。

現状ではどのような制度があるのか、以下でご紹介しましょう。

高額介護サービス費

利用者の所得に応じて設定された限度額を月々の自己負担分が超えた場合、超えた分の金額が戻ってくる制度です。

あくまで介護保険サービス費の自己負担分のみが対象ですので、食費や賃料分は対象外です。

自治体独自の助成金

自治体が独自にグループホーム入居者に対する助成を行っていることもあります。

入居相談員 山本
例えば、住民税非課税世帯に対して介護サービス費の自己負担割合が軽減されたり、賃料・食費・光熱水道費が一定額まで助成されたりする自治体があります。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

ほとんどの場合、収入要件があるので自治体に確認しましょう。

家賃の助成制度

家賃の助成制度は月額1万円を上限とした家賃補助を受けられる制度です。

低所得世帯や生活保護受給者を対象としています。

申請が通ると助成金は施設側が受け取り、家賃が受け取った助成金から差し引かれます。

社会福祉法人による軽減制度

グループホームの運営主体が社会福祉法人であれば、低所得者向けの負担軽減制度を実施している可能性があります。
実施しているかは、施設の担当者に聞いてみましょう。

入居相談員 山本
施設の種類や利用者の収入によっては介護保険サービス費の自己負担分や食費・居住費が軽減されることもあります。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

なお、住民税非課税世帯であることや、そのほかにも収入や資産に関する要件がありますので、確認しておきましょう。

次の項目では実際に老人ホームへの入居を考えている方に向けて、「施設探し」や「入居の準備」について紹介していきます。

グループホームに入居するまでの流れ

グループホームの決定から、施設入居まで

若い女性がボードを持って、確認しているようなイメージ

まず最初に希望条件に合うグループホームを探しましょう。

もしも、希望条件に合う施設が見つけられない場合や、どのようにして施設を選べば良いかわからない場合は、以下から「みんなの介護相談センター」に相談してみてください。

入居相談員 山本
私たちが入居者の身体状況・ご要望にあった最適の施設を紹介します。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

気になる施設が見つかったら、今度は施設見学・体験入居をしましょう。グループホームでの雰囲気や生活の流れなどを確認してイメージ通りかチェックします。

次に入居希望の施設に仮申込みを行います。グループホームの入居条件の一つに認知症の診断があります。次の面談までに主治医から診断書を依頼しましょう。

自宅または施設で入居する方との面談をします。

入居相談員 山本
面談では入居する方の身体の状態を確認しています。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

入居後、共同生活に支障がないかなどの審査を行い、入居の可否は電話や通知書で通達されます。

入居が決定したら、入居日までに必要書類や生活用品を揃えましょう。

使い慣れた家具や小物などを持ち込むと、入居者が安心して生活を送れますよ。

入居時に必要なもの

入居時に必要なものは施設ごとで異なりますが、一般的なものは以下の通りです。

  • 介護保険証
  • 健康保険証
  • 内服中の処方箋の写し
  • 衣類
  • 室内用と外出用の靴
  • タオル類
  • 洗面用具
  • カーテン(防火タイプ)
  • 義歯、義歯ケース(使用者のみ)
「みんなの介護」イメージキャラクター”うめ”
衣類はどのくらい必要ですか?
入居相談員 山本
1週間分ほどの着替えを用意する方が多いです。また、外出する場合もあるので、上着やマフラー、ひざ掛けなども準備しておくとよいでしょう。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

施設で洗濯をするので、衣類などはたくさん持っていく必要はありません。タオルもバスタオルは3枚、フェイスタオルは6枚程度を準備します。

老人ホームの入居までの流れは以下の記事で紹介していますので、是非ご覧ください。

グループホームを選ぶときの注意点

グループホームに多い退去理由とは?

上記でグループホームの施設入居について解説してきました。次は入居後に退去することに至ってしまう理由について紹介します。

入居相談員 山本
グループホームの退去に至る理由はさまざまですが、2005年3月の国民生活センターの調査結果によると、最も多い退去理由は「病気治療のため」でした。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

それ以外には「大声を出したり暴力をふるう、徘徊するなど、他の利用者の迷惑行為により」や、「利用者の高齢化や障害の重度化により、対応できなくなったから」などが挙げられます。

こうした状況を踏まえ、入居者の医療ニーズに応える体制づくりや介護の重度化を防ぐためのサービスに対して加算を加えられています。

グループホーム退去後の行先は?

退去後の行先について調べている高齢者の様子

国民生活センターの調査によると、グループホームを退去した方は、その後は病院などの医療機関や特別養護老人ホーム介護老人保健施設、有料老人ホームなどに移っているそうです。

ほかには家族と同居するというパターンももちろんあるようですが、「在宅介護は難しい」という方も少なくないでしょう。

施設系サービスのなかで費用が安く抑えられるのは特別養護老人ホームですが、入居待ちが多く、退去後にスムーズに移行することは難しいかもしれません。

入居相談員 山本
特養への入居待ちの間、介護付き有料老人ホームで過ごす方も少なくありません。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

また施設の雰囲気を確かめるには、体験入居がおすすめです。体験入居については以下の記事で紹介しています。

成年後見制度の活用する

最後に紹介するのが、認知症になった時の備えとして知っておきたい制度についてです。

認知症になると、大きな額の現金を持ち歩いたり水道光熱費を払い忘れたりと、自分でお金の管理をすることが難しくなります。

そういった時に活用したいのが、「成年後見人制度」です。

入居相談員 山本
成年後見人とは、認知症などにより判断能力が低下した方の代わりに契約行為や財産管理を行う人のことです。
「みんなの介護」入居相談員”山本”入居相談員
山本

具体的には介護サービスの手配や支払い、預金口座の管理、入出金の記録などです。

自分の金銭事情の把握や管理ができない場合、成年後見人をつけることも視野に入れましょう。

成年後見人制度については以下の記事で紹介していますので、是非ご覧ください。

この記事のまとめ
  • グループホームは認知症の方が自立した生活を送る施設
  • 費用相場は数万円~20万円ほど
  • 月々の費用は介護保険の自己負担分と日常生活費に分けられる
  • 入居条件は原則、認知症の診断を受けている要支援2以上の方
  • 入居できる施設は住民票のある地域に限られる
  • ショートステイの利用も可能
!

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参考にさせていただきます!

よくある質問

グループホームの費用の平均はいくら?

【回答】
月額約11万9,000円です。

【解説】
認知症の人が安心して生活できる環境のグループホームは、「介護保険の自己負担分+日常生活費」の月額利用料からなります。

日常生活費の相場は、賃料5万5,000円、管理費7,000円、食費3万7,000円、水道光熱費1万5,000円、その他5,000円の合計11万9,000円で、これに介護保険の自己負担が加わるイメージです。

立地や設備状況によって家賃が変わるうえに、入居一時金がかかる施設とかからない施設があり、各施設によって入居時に支払う費用には大きな差があるので、予算や条件を慎重に確認しましょう。

【詳細を知る】
グループホームの費用の詳細は、「【料金表あり】グループホームの費用はいくらかかる?(入居一時金・月額利用料)」のページで解説していますので、ぜひご覧ください。

グループホームの入居するときの費用はいくら?

【回答】
平均8万ですが多くの施設は入居一時金がありません。

【解説】
入居一時金の設定には公的な決まりがなく、施設ごとに設定されていますが、グループホームでは入居一時金がかからないことが多いです。

入居一時金を設定している施設の相場は、数万~20万円ほど。
全国平均の8.1万円は、0円の施設も合わせて計算されているため、実際の費用よりは安く出ています。さらに、入居一時金は償却期間と償却率が決められていて、入居期間が短ければ退去時に一部が返還されます。

入居一時金の代わりに保証金を支払うこともあり、こちらは敷金のように退去時の清掃や修繕などに充てられ、残った場合は返金されます。

【詳細を知る】
グループホームの費用の詳細は、「【料金表あり】グループホームの費用はいくらかかる?(入居一時金・月額利用料)」のページで解説していますので、ぜひご覧ください。

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