住まいや店が徐々に増えていますが、まだのんびりとしています
JRの根室本線の歴史は長く、厳密に書くなら19世紀末期が終わる直前に開通を果たしています。その中で、今のところ最後に新設された駅と目されているのが新大楽毛駅。昭和から平成に、時代が移りゆく直前のことでした。プラットホームは1面式で、線路もひとつだけのシンプルな駅ですが、2013年に待合室が新たに開放されたところです。
新大楽毛駅が所在するエリアは、工場(王子製紙や荒川化学工業などがとりわけ有名です)をはじめとした事業用地などが目立ちます。自動車学校や運転免許試験場といった、やはり広大な敷地を必要とする施設もかたまっています。
一般的な住宅は各地にかたまっているものの、大規模な宅地がつくられている土地ではありません。それでもこの数十年でだいぶ人の出入りは活発になっており、大通りに沿って開店する大型チェーン店なども増えています。なお駅からしばらくまっすぐに南進すると、ほどなく太平洋岸に出くわします。
新大楽毛駅は国道38号線に近く、どちらも並行するように東西に延びています。バスにご乗車の場合付近の停留所で待っていると、阿寒バス・くしろバスの路線がやってきます。
新大楽毛駅は、根室本線の管内では終着駅側に近い位置にあります。その方向に3区間進むと東釧路駅が見えてきます。この駅は釧網線と接続しています。それ以外の乗り換え先を求めるなら、反対方向に進むことになります。250キロくらい移動する必要がありますが、富良野駅まで行けば富良野線に乗り換えできます。発着駅である滝川駅とは300キロも離れていますが、ここまで行けば函館本線への乗り継ぎが可能です。
新大楽毛駅の利用率は、非常に低水準で過去30年近くにわたって推移してきました。このため終日、駅員が派遣されることはありません。1日平均の乗客数は、近年の調査結果によると20人台と見積もられています。
新大楽毛駅がある場所において介護施設などの誘致は、これまでそれほど熱心に行われることはなかった模様です。それでも、駅から2キロ以上遠ざかると施設を発見できるチャンスは徐々に増えていくと思われます。
施設のジャンルに関しては、グループホームや介護付き有料老人ホームにめぐり会える可能性があるでしょう。入居コストに関しては、平均して安値です。月額使用料が20万円を超えないケースなら、たいして珍しいことはありません。また入居一時金も同様に安く、ゼロで契約できる機会がけっこうあるはずです。











