住宅地が広がり、高齢者の穏やかな日々を実現

福岡市北部と筑紫郡那珂川町・春日市に挟まれるように位置する、南区。
大和文化の時代から発達した集落が存在したことが確認されている、由緒正しい土地柄です。
戦後に入って宅地開発が立て続けに行われてきた経過から、現在は住宅地があちこちに広がるエリアに変貌しています。
特に鴻巣山の周囲には高級住宅地が成立しており、住み心地は格別です。
商業地区は各地に発達していますが、特に目立つのは大橋地区です、ここに出向けば、生活必需品や娯楽などは大方手に入ることでしょう。
隣接する城南区にそびえ立つ油山に連なる観光スポットは南区内にあるものが多く、これらの施設は区民にとって大切な癒しの場所となっています。
南区は、福岡市内で唯一地下鉄が開通していない区域ですが、JRの鹿児島本線や西日本鉄道の天神大牟田線がその代わりをじゅうぶんに補っています。
西日本鉄道の活躍ぶりはこの区域ではなかなか顕著で、バスを見ても西鉄バスが安定した売れ行きを叩き出しています。
自動車を乗り回すときに区内でよく通ることになるのは、福岡高速環状線や福岡外環状道路でしょう。
南区は、戦後の高度経済成長時代に急激に人口が伸びました。
昭和から平成に変わる時期を迎えたころからその勢いはだいぶ落ちていきますが、21世紀に入ってもまだゆっくりと人口は増えている様子です。
2023年には人口26万6,714人、高齢化率23.2%となっており、全国平均と比較するとかなり低い数値となっています。
そのまま人口のバランスを上手に保つことで、高齢者福祉にも好ましい影響を出していけると考えられています。
現在の南区で老人ホームないし高齢者専用住宅を探究すると、後者の方が多めに見つかることがあります。
高齢者住宅やサービス付き高齢者向け住宅の場合、入居一時金と月額使用料ともに安価に済ませられるところが少なくありません。
条件が合いそうならこれらの施設の利用を積極的に選ぶのも悪くないでしょう。
介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームについては、施設の性質上どうしてもコストが高めに設定されているケースが中心です。
ただしたまに安い施設も混ざっており、一概に決めつけてかかることはよくありません。
必ず施設の情報や資料によく目を通して検討することが、いい施設を見つけるために必要な態度です。