自然の美しさが抜群で、高齢者の心身を癒す街

福岡県の中央からやや北西寄りに位置する太宰府市。
その名の通り、歴史の教科書によく登場する「太宰府」が設置されていた場所です。
いまだに「大宰府天満宮」をはじめ由緒正しい寺社仏閣や建造物が大量に保存されています。
30平方キロメートルしかない小都市でありながら、国内外からおおぜいの観光客が毎年詰めかけます。
山岳地帯や温泉のような、自然の美しさにあやかった観光スポットが多い点もまた、高齢者をはじめとした数多くの市民に癒しを与えてくれます。
観光都市のほかにもう1点、文教都市というイメージが太宰府市にはありますが、学校機関の多さや学生の多さも市内の大きな特色です。
市の中心部は元来、市街地や商業地区が発達しているため、老若男女を問わずあらゆる住民が快適に毎日を過ごせるように整備されています。
市民の通勤・通学を支える交通サービスをここで見ておきましょう。
鉄道はJRの鹿児島本線と西鉄の天神大牟田線・大宰府線と限定的で、駅の数も僅かしかありませんが、九州自動車道の大宰府インターチェンジや福岡高速2号線の水城出入口を通過して外部へ出向く住民が非常に多いです。
西鉄はバス会社をグループ単位で市内に進出させているため、市内外への移動について全面的に頼りにすることが可能です。
なおコミュニティバスも存在します。
「まほろば号」という名前で市民に愛され、路線が拡張されています。
バスだけではなく、タクシーの運行もある点がポイントでしょう。
市内の人口は、毎年増えています。1980年代半ばから2000年代半ばまではだいぶ勢いが落ちていたものの、この10年は多少勢いが回復しました。
2023年には人口7万1,542人、高齢化率28.1%でした。
特に少子化についてはこれからも低下は急速には進まないといわれており、市当局は明るい材料を存分に生かしながらケアサービスに従事していく意向のようです。
市内の介護施設はまだ戸数が足りているとはいえませんが、まずまずの出費で利用できる施設は各地に点在しています。
介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームは安くないというイメージを持たれることがあるものの、毎月10数万円の負担で間に合うケースは実際に見られます。
認知症の場合なら、グループホームへの入居もひとつの手。
今は数が増えつつありますし、入居費用はかなり手ごろですから、診断書などを用意できるなら検討して損はありません。