被爆者の高齢者支援にも手厚いのが特徴

中区は、広島市8行政区の一つで、1980年に広島市が政令指定都市となった時に誕生しました。
県庁などの公的機関やテレビ局などが集中する主要エリアですが、最も有名なのは世界遺産でもある「原爆ドーム」でしょう。
原爆ドームは中区大手町にあり、ドームの周りには県庁だけでなく、広島平和記念資料館、広島県立総合体育館、中央公園、広島城などの大きな重要施設が並び、外国人旅行客や修学旅行生などが大勢訪れる場所にもなっているのです。
中区の大半は原爆ドームも含め、太田川下流デルタ地帯にあります。
太田川が南流するにつれ分岐しているため、川が多いのも特徴。
戦争関連の記念施設以外にも図書館や美術館などがあり、文化的歴史もあるエリアです。
交通アクセスとしては、原爆ドームと県庁の間に大きな駅エリアが広がっており、「アストラムライン」と呼ばれる「広島新交通1号線」の駅と共に、大型バスセンターがあります。
路線バスや中・長距離バス、そして広島空港行の「エアポートリムジン」など多様なバスが発着しています。
中区は昔から広島市の中心的エリアですから、交通網も発達しており、区民は移動手段が確保手来ているようです。
中区は多様な施設、交通アクセスのお陰で住みやすい町ですが、高齢化率は高め。
2023年の調査では、総人口約13.6万人の内、高齢者数は約3.4万人で、高齢化率は25.1%です。
やはり中区も高齢化率が年々上昇中で、数年後には3人に1人は高齢者という状況が訪れるでしょう。
中区は広島市と共に高齢化対策及び高齢者福祉サービスの充実に努める必要がある町なのです。
このように増え続ける高齢者のために、中区は介護サービスだけでなく、介護予防、認知症対策、生きがいづくり、高齢者の住まいの確保などを実施中。
そして、重要な福祉サービスの一環として、被爆者のサポートにも重きを置いています。
被爆者介護手当付加金、被爆者在宅高齢者福祉手当や原爆養護ホームの設置等々…その他にも多岐にわたるフォローを行っています。
中区には原爆養護ホームの他にも介護施設があり、その中でも多いのがグループホームです。
グループホームは基本的に料金も安いため人気があり、どのホームもほぼ満室なのですが、ホームページなどで空きがあるホームを確認して見学を申し込むと良いでしょう。
空きがないグループホームでも、入居申請をしておけば、入居が可能になった際に連絡してもらえるシステムですので、何ヵ所か申し込んでおくのも手だと思います。