高級感の強い土地で余生を過ごせる葉山町

三浦半島の西北部に広がる三浦郡葉山町は、横須賀市と逗子市に近接しています。
湘南地方の東端というイメージで語られることもあります。
昔から別荘地・行楽地としてさかんに利用されてきた土地で、夏になると海水浴客やサーファーなどでにぎわうほか、著名人や政界人・財界人の別荘地がいまだに数多く残っています。
高齢者にとっては「高級感の強い土地で余生を過ごせる」というメリットがあることは、忘れずに補足しておくべきかもしれません。
葉山町には鉄道が今なお敷設されていません。
近接する逗子市などにいったん出向いてから乗車先を探す必要があります。
しかし京浜急行バスが進出しており、鉄道会社に代わって町民の移動を促進する機能を受け持っています。
京浜急行バスは高速バスの運行も行っており、横浜駅まで短時間で送り届けてもらうこともできます。
羽山町の人口は、1970年代に飛躍的に上昇しました。1980年代以後は増加の勢いが一気におちたものの、減少に転じることは結局ありませんでした。
そして2000年代に入るとまた徐々に増加のペースが上がりつつあります。
葉山町の少子高齢化の実態を確認してみましょう。
高齢化率はかなりのスピードで進行中です。
2023年には人口3万2,623人、高齢化率31.3%となっています。
これは県全体の平均値や国全体のそれを大きく上回っています。
2035年までに35%に達することはほぼ間違いありません。
これからも若い世代の人口流入に努め、また子供を育てやすい環境を提供することで、将来的な人口バランスの安定化や税収入の確保が円滑になっていくと考えられます。
町内の老人ホーム・高齢者専用住宅については、施設の数はまだ少なめで、むしろ「これから、需要を見たすべくどんどん供給されていく段階である」といった指摘を受けています。
ただし施設の種類についてはそれほどアンバランスではありません。
もちろん、まだ種類によっては数が不足気味ですが。
それでも、公的な施設から民間の施設までメジャーな種類であれば容易に発見できます(ちなみにコスト面で見ても、安い施設と高額な施設でわりと差があります。
つまり、予算に合わせて施設を見つけられるチャンスがあるわけです)。
また、民間の施設に関心がある場合は逗子市内などの近隣の自治体に建てられた施設にも目を向けるとよいでしょう。
なるべく多めの施設を入居先候補にあげて、そこから絞っていくほうがきっとうまくいきます。