介護施設選びに関しては、名古屋市内でも経済的なエリア

名古屋市の中央部から見て東北にあって、市内で3番目の面積と人口を抱えているのが守山区です。
古代から残る古墳が数多く点在する場所で、有史以前から人が住んでいた場所であることは間違いありません。
しかしまだ切り開かれていない場所が多く、豊かな山林がかなり残っているのが特徴。
高齢者が健康的に暮らせる土壌が備わっている土地だといえるでしょう。
特に市内でいちばん高い山でもある東谷山は、区のマスコットキャラクターの「モリスちゃん」の原案にもなったリスがたくさん生息していることですっかり有名になりました。
自然の恵みのほかにも、寺社仏閣や文化施設が目立つ場所です。
高齢者が出歩いても退屈する心配はなさそうです。
最近は宅地の開発や、それに伴う商業施設の建設が進んでおり、利便性も高まりつつある守山区。
名古屋市が、中京地区の中心地として人口が伸び続けている中で、緑区や中川区ほどではありませんが、この区もまた人口を伸ばしています。
7万人を突破したのは決して昔のことではありません。これからも人口の成長は止まりそうにありませんが、高齢化率はその陰で進んでいます。
2005年には17.2%だった高齢化率が2010年には20.4%に、2023年には24.6%に上がっており、決して楽観していられないスピードだと捉える必要があります。
ここで少子化率を見てみましょう。
こちらは2010年には15.4%となっており、他の自治体と比べると余裕がある状況です。
それでも年々低下していることに変わりはありません。
名古屋市では「いきいき介護予防事業」や「いきいき支援センター(地域包括支援センター)」を通した政策を熱心に進めていますが、守山区も例外ではありません。
特に認知症の高齢者とその家族に対する政策が有名ですが、介護保険の利用をはじめ、施設への入居に関する相談事も、気軽に持ち込めるような体制が着々と整えられつつあります。
住民が増えている守山区ですが、老人ホームや高齢者専用住宅についても徐々に増えています。
グループホームや特別養護老人ホームのような、安さで知られる施設でなくても、安いケースがけっこうある点が特色です。
月額使用料が10万円前後であったり、入居一時金が0円であったりというパターンがまだ少なくありません。
高めの施設を探しても、月額使用料で20~30万円前後という程度に落ち着くことが多く、施設選びに関しては経済的なエリアだと呼べそうです。
周囲の利便性や自然環境などのポイントとミックスして、施設をふるいにかけるとよいでしょう。