介護施設の中でも認知症対応のグループホームが増加

名古屋市の東端に位置する名東区。
住宅地が過去半世紀の間、大量に建てられてきた土地です。
今でもベッドタウンとしてよく機能しており、遠方の地から移り住んできた人でも、溶け込みやすい土壌があるエリアと評価されることも少なくありません。
集合住宅や賃貸住宅の進化も早く、優れた設備や管理体制を持つ住環境が用意されている点は、高齢者にとっても歓迎すべき点でしょう。
商業施設がそろっている地域も、区内にはたくさんあります。
地下鉄の東山線が長らく区民の足として愛用されていますが、2005年に東部丘陵線が開通したことで、住民の移動はいっそう便利になりました。
車両を用いる場合でも、東名高速道路や名古屋高速道路のインターチェンジが近くにあって、あらゆる方向に行きやすくなっています。
市営バスや名鉄バスも、簡単に利用できます。
名古屋市は、人口の増加が止まらずに続いていますが、名東区の人口も伸び続けています。
区内の人口は1990年代前半に一度減少に転じたことがありますが、その数年後にまた増加がスタートしました。
970~1980年代のような勢いはもう失われているものの、現在もゆっくりとした伸び方を示しています。それでも高齢化率と無縁ではありません。
2000年代後半に15%を突破し、2011年には17.9%、2023年にはとうとう22.7%を記録しました。
愛知県全体や全国の平均値と比べればまだ遅いほうですが、高齢者福祉の必要性は年々高くなっています。
認知高齢者の数が、2013年に2500名を超えたことも、同様に深刻な事態だと考えられており、介護サービスの普及にかなりの予算が投じられています。
名東区には、老人ホームや高齢者専用住宅がたくさんあるわけではないですが、コストについてはまずまずの価格帯となっています。
特に高齢者住宅で探すと、月額の出費が10万円くらいで間に合う施設が出てきます。
有料老人ホームの場合は、月に16数万円~20数万円で入れる施設が中心です。
ただし、10万円前後でOKの施設も若干ながら存在します。
そのほか、グループホームがかなり最近は増えており、要介護認定の結果や認知症の症状によっては選択肢がおおいに広がります。
落ち着いて、よく施設をふるいにかけることがおすすめです。