市を挙げてのスポーツ振興が盛んで、はつらつと暮らせる都市

愛知県の北西部にある小牧市。
名古屋市のほぼ真北に位置し、東名高速道路・名神高速道路・名古屋高速道路などの巨大な高速道路をはじめ、主要な道路が大量に交錯しています。
鉄道は名古屋鉄道の小牧線のみですが、名古屋空港が市内にまたがる形で開港しています。
こうした条件があるため、県内外から日々おおぜいの人や物資が流入しています。
市内向けのコミュニティバスや、市外へ向かう民間運営のバス(高速バスもたくさん乗り入れています)が充実しているため、どこかに行きたくなったときは重宝します。
市内は平坦な土地が多いこともあって、かつては農地が大半を占めていましたが、交通インフラが整備されてからは商業や工業がさかんになりました。
その影響で、ショッピングなど日常生活も非常に便利になっています。
このほか、スポーツ振興が市全体で進められており、元気な高齢者にとっては日常の楽しみを持ちやすい場所となっています。
市内の人口は2000年代半ばに成長の終わりを迎えました。
その後は横ばいに近い形で推移していますが、はっきりとした減少傾向はまだ見られません。
高齢化率を見てみましょう。
2011年に18.6%でしたが、2年後に20.1%と、初めて20%台に乗りました。
2023年時点では、25.3%となっています。
また少子化率については、2010年に15.2%でした。
高齢化率・少子化率いずれも、県の平均値や国の平均値と比べれば悪くない結果が続いていますが、要介護認定者が2010年の段階で3000名を突破しています。
特に、要介護1の認定者の増加が顕著だと指摘されており、将来的なニーズをにらんでケアサービスや介護保険制度の徹底的な普及に注力していくことが求められます。
そのころになると、85歳以上が総人口の三分の一近くになるという予測もあり、ケアサービスのニーズはうなぎ上りになっていくと考えざるを得ません。
肝心の老人ホームや高齢者専用住宅についてですが、今のところ安い負担でも入居可能な施設が目につくことが特徴です。
月額使用料の価格帯に幅がある場合でも、最少額が20万円以下に設定されている施設が目立ちます。
よく探せば、月額使用料が固定額になっていて、なおかつ15万円未満となっている施設も出てきます。
高齢者やその家族にとって、小牧市は有利な条件が多めに見つかる都市と呼んで構わないでしょう。
狭い都市ながら、グループホームなども増えている最中です。