古墳や公園などいろいろなスポットに楽しみを見いだせるエリア

福岡県の南端に位置する広大な都市、八女市。
平均的な人口密度は高くないものの、21世紀に入ってから3回にわたって近隣の自治体を吸収して、筑後経済圏において重大な役割を果たす巨大な都市に成長しました。
広い市内には、筑肥山地や八女山地、星野川や矢部川といったダイナミックな自然にいまだに恵まれており、環境の清らかさや風景の美しさは格別です。
また単なる地方都市ではなく、八女茶や電照菊といった農業生産や、石灯籠や仏壇といった伝統工芸がいまだに一定のスケールで残されています。
その産業面・伝統保護面でのバランスのよさについては外部からよく引き合いに出されることがあるほどです。
古墳のような旧跡や自然公園などの憩いのスペースも各地にあり、飽きない楽しみを見出しながら暮らせる土地柄です。
市内には現在、鉄道は開通していません(市外にいったん出てから利用する市民がほとんどです)。
その代わりにバスとタクシーが発達しており、特にバスはコミュニティバスが数種類あるほど充実しています。
民間のバス事業者は、堀川バスの西鉄バス久留米の2社が健闘しています。
幹線道路の数は、面積の広さのわりには少な目ですが、九州自動車道や国道3号線・442号線をはじめ10本程度が現在走り抜けています。
市内の人口は、1970~80年代はゆっくりとした減り方を見せていました。
しかしその後減少のスピードが加速し、1990年代前半に8万人を、2000年代終わりに7万人を切りました。2023年には6万943人との調査結果が出ています。
福岡県は、全国の中で見るなら少子高齢化が目立つ県ではありませんが、八女市の高齢化率は2023年に36.3%という非常に高い結果を残しています。
市内では近年、要支援認定者よりも要介護認定者の増加が顕著で、ケアサービスを今すぐに必要とする高齢者を対象とした政策が次々と考案され、次いで実施に移されているところです。
市内でとりわけ資金や人員が投じられているのはグループホームでしょう。
認知症の疑いがある高齢者を抱えている場合は、診断を速やかに受けてケアマネージャーなどの専門家に入居の相談をすることが推奨されます。
そのほか、介護付き有料老人ホーム・住宅型有料老人ホームに関して注目すると思わぬ発見があるかもしれません。
これらの施設は、まだ数が多いというわけではありません。
しかし、ときどき驚愕するほどコストが安上がりになる施設が登場しています。
交通面では多少不利な条件となっていることはありますが「百聞は一見にしかず」です。
見学して後悔することはないでしょう。