区を挙げて高齢者の住まいの確保に向かうエリア

若松区は、北九州市7行政区の一つ。
北九州市の北西部に位置する若松半島にある町で、区の北側には響灘、南側には洞海湾があるため、海産物が美味しい場所。
漁業と共に農業も盛んで、スイカやトウモロコシなどが多くとれます。
昔、洞海湾を隔てた戸畑区までは渡船が主な交通手段でしたが、現在は若戸大橋および若戸トンネルによって、利便性が大きく向上し、今は車が主な交通アクセスとなっています。
今でも北九州市営「若戸渡船」は湾内を往来しており、自転車通勤の人などを運んでいます。
また、北九州市内を走る路線バスは西鉄バスなのですが、若松区だけは例外で、北九州市交通局の路線バスが区内を走行しているのが特徴です。
また、農業などの第一次産業だけでなく、シャボン玉石けんなどの独自性の強い企業や、「北九州エコタウン」というリサイクル企業や大学が共同で実証研究をするエリアが出来たことにより、学生などが集まるようになったため、以前よりは活気が出ています。
このように、若松区としては明るい兆しもあるのですが、2023年には総人口約8万590人に対し、65歳以上の高齢者人口は約2万6,525人で、高齢化率は32.9%という高い数値となりました。
北九州市全体の高齢化率も31.2%と高いのですが、それよりもさらに若松区の方が上回っています。
「3人に1人が高齢者」という超高齢化社会となった今、若松区は高齢化対策として、高齢者の健康作りや生活向上のサポートに力を入れています。
65歳以上で介護認定を受けていない方を対象に、健康作りの一環として、ストレッチなどを行うと共に、口腔機能向上を目標に掲げ、歯の手入れ方法や口の運動などを無料で教えています。
サービスを受けたい方は地域包括支援センターに申し込みをして下さい。
また、「介護のささえあい相談会」では介護をしている人の悩みに無料で応対しています。
保健福祉局認知症対策室が本部です。
独りで抱え込まず、話をしてみましょう。
そして、若松区は高齢者福祉サービスだけでなく、高齢者の住まいの確保にも心を配っています。
区域は面積的には余り広くはないのですが、特別養護老人ホームは区内に10カ所程有り、比較的数が多いと思います。
しかし、どの施設も数十人待ちなので、即入居は難しいようです。
それでも「施設に急いで入居したい」という場合もあると思います。
そう言った方には介護付き有料老人ホームやグループホームをおすすめします。
若松区には月額利用料が食事代を含めても12万円未満という格安の介護付き有料老人ホームもあります。
是非、ケアマネージャーなどに入居の相談をしてみて下さい。