一夜城の伝説で名高い、益富城と華文刺縫陣羽織がある都市

福岡県の中央部分に位置する、嘉麻市。
朝倉市と南側で隣接しているほか、田川市・飯塚市をはじめ多くの自治体に囲まれています。
2006年に旧山田市と旧嘉麻郡の稲築町、旧嘉穂郡の嘉穂町・碓井町と合併して誕生しました。
南部の筑紫山地を中心に山地・丘陵地が目立つ都市で、昭和半ばまでは炭鉱が地域の経済を支配していました。
嘉麻市の観光資源は多種多様です。
馬見山や屏山などの山は以前から嘉穂アルプスと呼ばれて登山家の間で親しまれていましたが、2016年にこれらの山々は日本山岳遺産の指定を受けました。
嘉麻市は旧跡がたくさん残っている都市でもあります。
今から20年ほど前に県から史跡の認定を受けた沖出古墳は、筑豊地方全体でみても最古の古墳と推定されています。
室町時代半ばに建造された益富城は、現在は遺構しか残っていませんが公園として整備されています。
森林浴などの目的で訪れる市民が絶えません。
この城は、豊臣秀吉が征伐を行ったときに地域の住民の協力受けてひと晩で陥落させた、一夜城の逸話で有名です。
その際に褒賞として住民たちに贈られたのが、市庁舎にて保管されている華文刺縫陣羽織です。
この品は半世紀以上前に、国から重要文化財の指定を受けました。
嘉麻市にはサルビアパークや梅林公園のような、美しい花が咲き乱れる心がなごむ風景をご堪能いただける場所が用意されています。
梅林公園は、400本程度の梅が大切に保護されている場所。
2月から3月の開花の時期は、その絢爛な眺めや香りを楽しむためにおおぜいの市民が訪れます。
嘉麻市で列車にお乗りになりたい場合は、JR下鴨生駅に足を運んでいただくとよいでしょう。
後藤寺線をご利用できます。
路線バスについては、西鉄バスグループのサービスのほか、市営のコミュニティバスをご利用可能です。
幹線道路については、国道211号線・322号線がよく使われています。
また、中継地点が市内にありませんが、九州自動車道や大分自動車道を使う市民は多いです。
嘉麻市の人口は、30年ほど前から減少傾向が続いています。
2023年の時点で、3万5,532人というデータが発表されています。
高齢化率については同年に、40.5%を記録しました。
嘉麻市内にある介護施設に関しては、グループホームや特別養護老人ホームが多めです。
それ以外では介護療養型医療施設・介護老人保健施設などを発見していただける可能性があります。
そのほか、ケアハウスにご入居できる機会もあるでしょう。