月額15万円前後での入居が可能な老人ホームがメイン

緑区は名古屋市の南東部、伝統工芸である「有松・鳴海絞り」で有名な有松がある街です。
2004年には名古屋市内で最も人口の多い区となりました。
交通網としてはJR東海道本線と名鉄名古屋本線などがあります。
交通アクセスが南部に集中していたため、住宅街も南部に集まっていました。
しかし地下鉄桜通線が北部にも開通。
その後は北部にも住宅が飛躍的に増加したのです。
人口が多い街なのですが、高齢者数も多いため、緑区自体の高齢化率は名古屋市全体よりも高くなっています。
1998年には総人口は約20万人だったのに対し、高齢者数は1.5万人。それが2023年には総人口が約24.9万人なのに対し、5.7万人を超えています。
人口が増える速さより、高齢者数の上昇速度の方が速いため、高齢化問題が緑区にも持ち上がっているのです。
そのため“高齢となっても楽しく過ごせるように”と多様な高齢者福祉サービスを緑区は実施しています。
「敬老パス」というカードを65歳以上の区民を対象に配布。
区内の地下鉄やバスの料金を助成しています。
また、名古屋市と協力して「高齢者はつらつ長寿推進事業」を展開し、レクリエーションや介護予防教室、健康増進のための体操会などを開催しています。
そして地域の介護関係の包括をしている「いきいき支援センター」では随時、高齢者の相談に無料でのっていますので、気兼ねなく介護の質問などができるようになっています。
緑区の介護老人保健施設や特別養護老人ホームの月額利用料は、年収や介護度にもよりますが、一番安くて4~6万円程度。
個室で減額無しの場合15万円ほどかかりますが、やはり有料老人ホームに比べると格安なので人気があります。
区内の施設は比較的沢山あるのですが、高齢者数が多いため、多くの申込者が自宅待機中…という状況です。
他にも、サービス付き高齢者住宅や住宅型有料老人ホーム、介護付き有料老人ホームなどもあります。
それぞれの施設が特色を生かした介護を実施しており、月額利用料は16万~18万円ほどのようです。
ただし、高級系有料老人ホームはこれよりさらに高額です。
そして頭金として入居時に支払う金額は0~数十万円と、施設によって非常にばらつきがありますので、施設見学に行った際にでも料金内容を詳しく聞いておくことをおすすめします。
「この施設がいいな」と思う施設を見つけたら、まずその施設のスタッフや、「いきいき支援センター」のケアマネージャーに相談をして下さい。
介護施設というものは、大抵施設の利用料に加えてオムツ代などの諸経費がかかりますので、必ず事前の計算をしてもらいましょう。