古くから団地がつくられ、住みやすく整えられてきた場所

黒松駅の発足は昭和末期のことでしたが、順調に周辺の住民の重要な交通手段として受け入れられて、現在に至ります。2014年にはIC乗車カード「icsca」の利用が可能になり、利便性が増したことは記憶に新しいポイントです。駅から外に出ると、住宅地が織りなす光景が視界に飛び込んできます。喧騒に満ちたエリアではないため、静けさを好む高齢者にはおすすめできる土地柄です。
黒松駅は、仙台市営地下鉄の南北線の管内にある駅です。黒松駅は、発着駅である泉中央駅と2区間しか離れていません。とはいえいちばん近い乗り換え場所はこの駅ではなく、反対方向にあります。
3区間先にある北仙台駅で降りると、JRの仙山線に乗り換えるチャンスにあずかれます。この北仙台駅から4区間先へ行くと、仙台駅が見えてきます。仙台駅では、在来線と新幹線を含めて10種類近い路線をまとめて利用できます。これら以外の乗り換え場所は、終着駅である富沢駅の手前にある長町駅となります。この駅はJRの東北本線や常磐線、そして仙台空港アクセス船と接続しています。
黒松駅の利用率は、この10数年の間小規模な変化しか見せていません。1日平均の乗客数は、3700~3900人の間で上下を繰り返していましたが、東日本大震災の前後に数百人程度の低迷を見せました。しかしじきに回復しており、4000人台に迫る勢いを見せるほどになっています。
黒松駅の近辺は、高齢者が暮らす土地としては決して不向きではありません。ただし駅からとても近い範囲で介護施設を探そうとすると、今のところはなかなかうまくいかないでしょう。施設が出現するのは、駅から2キロ程度離れたあたりからになります。5キロ圏内でもそれなりの施設数を見つけられるチャンスがありますが、できるだけたくさんの施設をチェックしたいなら、10キロ以上離れたところまで目を向けたいところです。
施設のタイプは、最近人気を集めているタイプなら軒並み見つけられますが、あえて書くなら比較的多いのは介護付き有料老人ホームでしょう。入居料金については、全入居者が同一の金額を支払うシステムをとっていないところが多い印象です。安いか高いかでいえば、安く上がるところが過半数を超えていますから、予算が少ない場合でもチャンスはたくさんあります。